Pocket
LINEで送る

従姉妹のお姉さんは家事ができない(1) (ヤングキングコミックス)

私がこの漫画と出会ったきっかけは、ツイッター上で友人に最近発売されるなものの中でのお勧めを聞いた際に、この作品を勧められたことにさかのぼります。

友人は私の好みを知っているため、知らない漫画であるけれど外れではないだろうと思い、買ってみることにしました。

そして家へ帰って読んでみると、これがなかなか面白く、友人の言ってくれた通りだなと思い彼に感謝することとなりました。

あらすじ

主人公は受験に失敗し、浪人生活を送るために下宿先である従姉の姉の家の敷居をまたぎ、数年ぶりに従姉と再会することになります。

小説家をしている従姉は家事はできず自堕落な生活を送ってばかりですが、両親の死による影も薄っすらと見え隠れするような様々な面を持った存在です。

主人公はそんな従姉の世話を焼きながら、時にはそれにからかわれ、弄ばれる同居生活の日々を過ごしていくことになります。

感想

極めて王道でほっとするストーリー

美人で完璧超人のように見えていた従姉のお姉さんが、実は家事などができないダメダメな存在で、幻想を抱いていた主人公はそれを打ち砕かれながらもそんな姉と一緒に暮らしていくことになる。非常に使い古された、一つの王道ストーリーです。

しかし王道というのはやはりそれが面白いからこその王道。この作品でも、何度も様々な媒体で見たことがあるようなデジャヴを感じるストーリーなのですが、読んでいても飽きて投げ出してしまうような気持にはならず、不思議と楽しむことができてしまいます。

最近は王道作品でもひねりを加えた変化球のものが多く、純粋にテンプレートをなぞるこの漫画のような作品は実は珍しいのかもしれません。それだけに、読んでいてどこか懐かしさを覚えるような、ほっとする気持ちにもなれました。

美人で駄目で影のあるお姉さんに萌える

こういった作品において、従姉の姉の魅力というのは絶対に欠かすことのできない何より大切な要素です。タイトルにもなっている以上お姉さんは押しも押されぬメインヒロイン、その魅力が無ければ話は全く面白くなりません。

幸いにもお姉さんは様々な面を持ったとても魅力のある存在で、存分にそれに萌えながら読み進めることができました。しかしなんと初めからわずか数話にしてお姉さんの出番があまりない話が連続、思わず唖然としてしまいます。

しかし大丈夫、どうやら話の構成上そういった流れになっただけで、その後にはお姉さんと二人きりのエピソードといった欲しかったものがしっかり用意されていました。従姉の姉という存在の魅力を存分に味わうことができて、とても良かったです。

展開がはやくサブキャラクターも豊富

ストーリーそのものは王道なのですが、その展開はかなりはやく、どんどん新たなキャラクターが登場し話も移り変わっていきます。そのためお姉さんの対抗馬となる同年代のヒロインもさっそく登場、場面を盛り上げてくれます。

このヒロインなのですが、これもまた、元々はメガネで目立たない存在だったのが主人公に助けられたことをきっかけにイメチェンして美人になった、というよくあるキャラクターで、よくあるキャラクターであるがゆえにとても安心して可愛さを感じられる存在です。

従姉のお姉さんに可愛いヒロインと、この時点で読んでいて大満足なのですが、更にそれ以外にも沢山のサブヒロイン候補がどんどん登場します。そのため第一巻とは思えないほど登場人物が多く、今後の展開がどうなるのか存分にワクワクできる作品になっていました。

まとめ

非常に王道な、従姉の姉と主人公が織りなす物語を読むことができました。お姉さんはとても魅力的で、主人公との様々なエピソードもしっかりあり、またその恋に対抗する可愛らしいヒロインも登場。さらには個性豊かな登場人物も沢山現れます。

様々な事件なども巻き起こりますが、基本的に規模は非常に小さなもので、突然のギャグ展開や思いもよらないストーリーの急転換などは起こりません。あくまでも日常の中で、主人公と従姉のお姉さんとの物語が紡がれていくこととなります。

ここまで王道かつ完成度の高い作品を読んだのは久しぶりで、読んでいてとても楽しく温かい気持ちになれる漫画でした。すらすらと読めてしまうために二週目三週目と読むのもあまり時間がかからず、はやくも第二巻が出るのが待ち遠しい気分です。

オススメ度:★★★★★★★★☆☆ ★8

Pocket
LINEで送る