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私はグライダーを題材にした漫画やアニメがかなり好きで、そういった作品が出るとすぐにチェックするようにしています。

この作品もそういった流れで出会い、読んでみてかなり面白かったのでその後各巻を揃えていくことになりました。

今回発売されたのは第5巻、このブルーサーマル : 青凪大学体育会航空部 という物語の第1部が完結する区切りのお話です。

あらすじ

グライダーの翼を壊してしまうという事故によって航空部に入ることになってしまった都留たまき、つるたまももう新人ではありません、

部活を盛り上げようと頑張ったり、冷めている後輩にグライダーの素晴らしさを伝えたり、日々奮闘しています。

そんな中、つるたまはここまで自分を一番引っ張ってきてくれた倉持から衝撃的な告白を受け、その過去を知ることになるのです。

感想

ひたむきに部活に打ち込むつるたまが可愛い

不幸な事故によってグライダーをすることになってしまったつるたまは、しかしそれを極端に嫌がったり後悔するようなことはありませんでした。様々な人の下で次第に熱心に部活に打ち込むようになり、新人戦などでは大活躍します。

そんなつるたまは今回、教えられる側から教える側になって、部活で起こる様々な事件に振り回され、それを何とかしようと奔走することになります。一つ解決すればまた別の問題が浮上と、なかなか状況は甘くありません。

しかしそんな中でも、つるたまは愚痴を言うどころか、落ち込んで悩むようなことさえあまりありません。すぐにまっすぐ前へ向き、自分のやるべきことに向かって邁進していきます。そんなひたむきさは、読んでいて非常に心地よいものでした。

倉持とつるたまの関係はどうなるの?

自分はグライダーを好きではなく、またつるたまのことも利用していただけという衝撃の告白をし、彼女を驚かせる倉持。倉持のグライダーへの情熱に惹かれてここまでくることになったつるたまにとっては、これは大きなショックです。

しかしつるたまはそれから逃げず、倉持と向き合います。その過去を知り、その上でどんな言葉を伝えるのか、それに対し倉持はどのように答えるのか。本当に倉持はグライダーが嫌いなのか、つるたまは利用されていただけなのか、大きな謎が明らかになる緊張の一瞬です。

すぐに打ち解け近い関係となっていた、空気が似ていると周りの誰もが思っていた倉持とつるたま。そんな二人の関係は、最後の大きな壁を乗り越えた先でどうなるのか、第1部完結の巻にふさわしい、非常に感動的なラストが待っています。

白黒の漫画にもかかわらず空が青くて美しい

アニメやアドベンチャーゲームなどでは、白いグライダーの飛ぶ青い空の表現は決して難しいものではありません。なにしろ色がついているのです。あとはうっすらと浮かぶ雲などについてしっかり描き込めば、美しい青空ができ上がることとなります。

しかし色が使えない漫画ではそうはいきません。青空の表現は冒頭のカラーページだけ、というのも寂しいものです。この作品ではそんな扱いの難しい青空が、白黒のページであったとしても非常に美しく描かれているのです。

雲の書き込みがすごい、青空の下にある地上の風景とのコントラストでうまく表現している、爽やかなシナリオがその空の青さや美しさを際立たせている、など様々な理由が考えられますが、とにかく読んでいて非常に美しい空を感じることができるのがこの漫画なのです。

まとめ

美しい空を飛ぶグライダー、航空部の活動に打ち込む登場人物達、問題の発生や事態の急転、そしてそれらを解決しての結末。この漫画は、そんな欲しいものが全て納められている、素晴らしいグライダー青春譚となっています。

この本を読んでいて、私は漫画の中のグライダーを飛ばす航空部の世界に没入、非常にさわやかな気分になることができました。また話が感動的な結末を迎えたことで、目に少しだけ涙の浮かぶような温かい気持ちにもなってしまいました。

ここで紹介した第5巻まででストーリーはしっかり完結しており、内容も非常に読みやすいものです。青空とグライダーが舞台の爽やかな青春物語に興味がある方には、ぜひ一度全巻を通して読んでみてもらえればなと思います。

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆ ★7

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