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8畳カーニバル(1) (講談社コミックス)

週刊少年マガジンを毎週読んでいるんですが、突如今回の連載がスタート!なんとなくページをめくって、一話から読んでいます。

詳しい内容は、後でまたレビューしますが、今まで読んだことのないタイプだったので、なんとなく惹きつけられてしまいました。

マガジンは、このような「隙間を狙った作品」が多い気がしますね。マガジンらしさが全開の新作をぜひ読んでみてください。

あらすじ

特に取り柄があるわけでもなく、夢があるわけでもない高校生の花澤緑多。花澤は、公園で踊っていた一人の少女に出会います。

それは、ネット配信で人気を博していた踊り手の「すまいる☆」でした。彼女との出会いをきっかけに花澤の生活は一変!

花澤も踊り手を目指して、インターネット配信に挑戦するのです。「特定のユーザー」に突き刺さる新ジャンルの漫画の開始!

感想

ニコニコ動画をリアルに取り上げている

ニコニコ動画には、一般の人の動画がたくさんアップされています。そんな人たちがアップしている動画には「○○してみた」というタイトルがついています。そんな中で、高い人気を誇っているのが「踊ってみた動画」です。

「8畳カーニバル」は、モロに「踊ってみた」に焦点を当てた作品です。これを題材にした漫画は、私が知る限りはありませんでした。非常に、ピンポイントなところに目をつけた作品ということもあり、新鮮度は抜群ですね。

取り上げられているニコニコ動画上のシステムやコメントは、まさに「それ」そのもの。ストーリー自体は、フィクションだと思いますが、かなりリアリティがある内容です。「特定のユーザー」には、突き刺さるでしょう。

好きな踊り手さんが引退してしまうリアル感

花澤の人生を大きく変えることになった「スマイル☆」ですが、ある出来事をきっかけに、動画配信を引退してしまう話が出てきます。「あの踊り手さん好きだったのに、もう見れないのか!」という経験は、ニコニコユーザーなら身に覚えがあるでしょう。

しかも、ニコニコ動画の配信は一般人が行なっていることもあり、アナウンスなしに突然終了してしまうことも珍しくありません。生放送の中止だけではなく、アップされていた動画の削除も珍しくないんです。この作品でも、そんな場面が激しく刺さります。

そこで花澤は、スマイル☆さんに戻ってきてもらうために、一生懸命踊ります。その健気な姿は、スポーツ漫画に通ずる熱血感にあふれていました。「ネット配信」という内容からすると、理系な印象があったのですが、意外と根性系漫画なのかも?

ネット配信は本当に孤独な作業だ

ニコニコ動画の動画配信は、開始すれば誰でもすぐに人気者になれるわけではありません。何年続けても、観覧数や再生数が伸びない人もいます。ネット配信は、本当に孤独な作業なんです。そんな場面が、この作品でもリアルに描かれています。

画面上では、たくさんのコメントが流れていて、賑やかに見えるのですが、踊っている本人は、自分の部屋で一人黙々と踊るわけですよ。この「温度差」のギャップは、ネット配信をしたことがない読者も孤独な気分にさせる作画でした。

だけど、そんな孤独も踊り切った後の「888」が並べば、吹っ飛んじゃいます!「一人なんだけど、ひとりじゃない」というこの不思議な関係は、インターネットならではですね。そんなシーンを大げさに描きすぎている気もしますが、、、。

まとめ

この漫画を読むと、ネット配信の「素敵な一面」&「怖い一面」がわかります。ついつい、「素敵な一面」に興味が行きがちですが、教訓になるのは「怖い一面」ですね。特に、今回の作品で言うと、スマイル☆さんが引退する理由にそれが如実に表れています。

だから、「インターネットは、参加するのではなく、眺めるに限るな」と強く思いましたね。特に一般の人が配信しているとなると、芸能人みたいに所属事務所が守ってくれるわけではないので、本当に自己管理が大事になります。

それは、ニコニコ動画だけではなく、YouTubeやTwitter、Instagram、ブログなども同じくです。私生活をさらしすぎて、住所がバレてしまうことも珍しくないので気をつけましょう!そんな感じで、良くも悪くも「リアル」を描いている漫画でした。

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆ ★7

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