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2018年2月から3ヶ月連続での単行本発売が決まっているなど、昆布わかめ先生は、今もっとも波に乗っている漫画家さんと言っても過言ではありません。

ペンネームだけではピンと来ない方も、「褐色娘ばかり描いている人」「女の子が女の子のおっぱいを揉みまくる漫画を描いている人」と聞けば、あの漫画家さんかと分かるのではないでしょうか?

しかし、商業誌デビューは意外と古く、2013年。コツコツと実績を積み重ね、今年ついにブレイクしたという印象があります。

今回の特集では、単行本化されていない読み切りも含めて昆布わかめ先生の作品を紹介し、その魅力に迫ってみたいと思います!

※アイキャッチ画像
引用元:夢見るプリマ・ガール!(1)、昆布わかめ、芳文社、第1刷、p111

昆布わかめ作品の成分一覧

はじめに、昆布わかめ先生の作品に必ずといっていいほど含まれる3つの萌え属性について説明させてください。各作品のレビューでは、これらの要素がどれくらい組み込まれているかも、あわせて記載しています。

「褐色」

昆布わかめ先生といえば褐色、褐色といえば昆布わかめ先生。Twitterpixivアカウントにアップされているイラストも、大半が褐色肌の女の子のものです。特に、紫寄りの黒髪との組み合わせが一番とのこと。

「おっぱい」

褐色と並んで、昆布わかめ先生の作品に欠かせない要素がおっぱいです。大きいもの、小さいものを含めて、おっぱいの描き込み具合に並々ならぬこだわりを感じます。でもどちらかといえば、大きい方がお好みのようで……。

「ケモミミ」

昆布わかめ先生の商業誌デビュー作は、「ケモミミ」がテーマでした。これ以降の作品にも、ケモミミヘアーのキャラクターがしばしば登場します。『ジャヒー様はくじけない!』のジャヒー様なんて、見るからに猫耳ですよね。

https://twitter.com/gangan_joker/status/955757001178472448

昆布わかめ先生の単行本3作品を一挙ご紹介!

『夢見るプリマ・ガール!』

夢見るプリマ・ガール!  (1) (まんがタイムKRコミックス)

※掲載誌:「まんがタイムきららMAX」(芳文社)2016年1月号、2月号、4月号~2018年3月号(完結)

記念すべき、昆布わかめ先生の初連載・初単行本作品。3月27日には、完結巻となる2巻が発売予定です。
(コミカライズも含めると、この作品より前に『THE BEST STAGE ガールフレンド(♪) ~Side MOMOKO~』を連載されていました)

主人公のみゆは、バレエ教室に通っている女の子。そちらでは「上手に踊ること」を考えすぎてしまうため、純粋に踊りを楽しみたいと、高校のバレエ部に入部しました。しかし、他の部員たちは別のジャンルの踊り手(ヒップホップ、ベリーダンス、ヲタ芸、バレーボール?)ばかりで、なし崩し的にごった煮のダンス部として活動するようになります。

昆布わかめ先生の作品におなじみの、褐色キャラ、おっぱいキャラも登場します。みゆのレオタード姿もまぶしい。ですが、それらはこの作品の一要素に過ぎません。

見た目も、性格も、踊りの種類も違う部員たち。それでも「踊りが好き」「踊りの楽しさを伝えたい」という想いは同じ。世界にひとつしかない、みゆたちの独創的なダンスは、観客だけでなく、読者をも魅了するのです。

踊りを通じて絆を深めあっていく女の子たちの尊さを描いた、純度100%の青春4コマ。「ジャヒー様」や「せかおぱ」で昆布わかめ先生を知った方にも、ぜひ読んでいただきたい作品です。

ましろましろ

褐色:○
おっぱい:○
ケモミミ:○

褐色・猫耳ヘアーのサフィは、ジャヒー様の原型にもなったキャラだと思われます。ヲタ芸担当のナツ、顧問のれいか先生のおっぱいにもご注目。

『ジャヒー様はくじけない!』

ジャヒー様はくじけない!(1) (ガンガンコミックスJOKER)

※掲載誌:「月刊ガンガンJOKER」(スクウェア・エニックス)2017年4月号、2017年9月号~(連載中)

魔界No.2の実力者「だった」、褐色美女のジャヒー様。突如あらわれた魔法少女に、魔力の源である魔石が砕かれてしまいます。あわれジャヒー様は、褐色幼女の姿になって人間界に放り出される羽目に……。

わずかに残った魔石の力で、ジャヒー様は少しの間だけ元の体に戻れます。この設定があるため、読者は褐色美女と褐色幼女を同時に堪能できるのです。というより、昆布わかめ先生がどちらも描きたかっただけでは? と思えてなりません。

かつてはわがままし放題だったジャヒー様も、人間界では身元不明の不審者。魔界を復興するためには魔石を集めないといけないのに、モヤシで食いつなぐのがやっとの生活を送っていて、それどころではありません。

しかし、苦労しているおかげか、ジャヒー様はご飯を食べられることのありがたさを知ったり、かよわい動物に親切にできるようになったりもしています。作品を読む際は、褐色の肌に見とれるだけでなく、こうした精神面の成長にも注目してみてください。

2月22日に単行本1巻が発売されたばかりですが、4月21日には早くも2巻が発売予定。「ガンガンJOKER」での連載も毎月2本立てになっていて、編集部の期待の高さがうかがえます。昆布わかめ先生の初アニメ化作品は、「ジャヒー様」になるのではないでしょうか?

ましろましろ

褐色:◎
おっぱい:○
ケモミミ:○

その髪型を活かし(?)、ジャヒー様は猫カフェでバイトをしたことがあります。居酒屋の店長の胸もなかなか……。

『世界で一番おっぱいが好き!』

世界で一番おっぱいが好き! 1 (MFC キューンシリーズ)

※掲載誌:「月刊コミックキューン」(KADOKAWA/メディアファクトリー)2017年6月号、9月号~(連載中)

弓道部に所属する、学校一のイケメン女子・千秋は、ある秘密を抱えていました。女の子のおっぱいを揉まないと、本来の実力を発揮できないのです。

そんな千秋が目をつけたのは、お嬢様学校に通う春見。大きさ、形、柔らかさの三拍子が揃った春見のおっぱいを揉みしだくことで、千秋は心の平穏を保ちます。自分は何を書いてるんだ……と我に返りそうになりますが、本当にこういう作品だからしょうがない。

千秋は、下心があっておっぱいを揉んでいるわけではありません。「ルーティンワーク」という、一流のスポーツ選手が試合前に決まって行う動作があります。千秋にとってのルーティンワークが、まさにおっぱいを揉むこと。単行本では大事なところが加筆されているにもかかわらず、不思議とエロくなりすぎないのもそれが理由なのでしょう。

一方で春見は、少しずつ千秋を意識するようになっていきます。当然です。同性とはいえ、あれだけおっぱいを揉まれまくって何も思わない方がおかしい。この作品は単なるおバカなコメディでなく、春見の心の機微を描いた百合漫画でもあるのです。

千秋は、自分のおっぱいが好きなだけなのか? もし自分の想いを伝えたら、千秋は離れていってしまうだろうか? 春見の揺れる胸……もとい、胸中からも目が離せません。

ましろましろ

褐色:-
おっぱい:◎◎◎
ケモミミ:-

褐色・ケモミミヘアー要素はありませんが、おっぱいがあります。むしろ、おっぱいしかありません。

単行本化作品との共通点も? 読み切り4作品

続いて、雑誌にのみ掲載された読み切り作品も紹介させていただきます。今から読むのは少し難しいかもしれませんが、これらの作品にも昆布わかめエキスが豊富に含まれていますよ!

『あかりのみみはなんのみみ?』

※掲載誌:「まんがタイムきららMAX」(芳文社)2013年9月号、10月号

昆布わかめ先生の商業誌デビュー作品がこちら。現在の絵柄とはだいぶ違っていて、特に目の描き方が異なるように感じます。

思春期の女の子にだけケモミミが生える不思議な世界。自分にはまだ耳が生えてこないことに悩む主人公のあかりは、その仕組みを調査すべく、「みみけん」(耳研究会)という部活を立ち上げます。

残念ながら連載化はされなかったため、なぜ耳が生えるのかは明らかになりませんでした。おそらく、年ごろの女の子が放つ一瞬のきらめきを、ケモミミという形で表現しようとしたのではないでしょうか。

ましろましろ

褐色:-
おっぱい:-
ケモミミ:◎

『夢見るプリマ・ガール!』にも、みゆたちがケモミミのコスプレをする話があります(2巻に収録予定)。この作品を思い出しながら描かれたのかもしれません。

『ノノの神様』

※掲載誌:「まんがタイムきららMAX」(芳文社)2014年10月号、2015年2月号

『あかりのみみはなんのみみ?』から1年が経ち、このころには今の画風がほぼ確立されています。また、この作品で初めて褐色キャラが登場しました。

とある神社に居候している、謎の褐色幼女・ノノ。どこか遠い国から来たと思われる彼女にとって、日本での暮らしは知らないことだらけ。ささいな出来事にも目を輝かせるノノの姿に、誰もがメロメロになってしまいます。

ノノがどこから来たのか、何をしに来たのかは、結局最後まで分かりません。でも、そんなのどうだっていいじゃない。褐色だもの。

ましろましろ

褐色:○
おっぱい:○
ケモミミ:○

ノノのお世話をしている「おねーちゃん」は胸が大きく、妹のみはるはケモミミヘアー。昆布わかめ作品の3要素がここで出揃います。

『るみのマハナ』

※掲載誌:「まんがタイムきららMAX」(芳文社)2015年7月号、8月号

ゲスト3作目は、異国情緒あふれる南の島が舞台。『ノノの神様』のノノも引き続き登場します。時系列は、こちらが先でしょうか?

色白の肌が美しい少女・るみは、記憶をなくして砂浜に倒れていたところを、島の住民のヒナノに助けられます。島の生活に溶け込むため、るみはわざと日焼けをしようと試みるものの、体質のせいか数日で元通りに……。

「同じじゃなくても一緒にならなくてもここにいていい」。自分とは違う人と手を取り合うというテーマは、次作の『夢見るプリマ・ガール!』に引き継がれるのです。

ましろましろ

褐色:◎
おっぱい:○
ケモミミ:-

おなじみの黒髪褐色だけでなく、金髪褐色のキャラも登場します。ヒナノの胸も結構ある……?

『ネガる藤原さん』

※掲載誌:「月刊ガンガンJOKER」(スクウェア・エニックス)2016年2月号、2017年3月号

容姿端麗、成績優秀な生徒会長・藤原イチカは、全校生徒の憧れの的。しかし彼女は、超がつくほどのネガティブ女子でした。

幼馴染の男子高校生・橘るきの前でだけ、イチカは本来のネガティブな一面をさらけ出します。自分には弱みを見せてくれることを喜ぶと同時に、異性扱いされていないことに落ち込むるき。そんなふたりのすれ違いぶりにニヤニヤさせられます。

内容もさることながら、特筆すべきは、この作品が男女ラブコメである点。昆布わかめ先生はこういう男性キャラを描くのか……という新しい発見があります。

ましろましろ

褐色:-
おっぱい:○
ケモミミ:-

作中では特に触れられていませんが、イチカはかなりの巨乳です。こんな幼馴染のお姉さんがいたら、そりゃ好きになりますよね。

【豆知識】「きららファンタジア」にも昆布わかめ先生のキャラが登場する

最後に、当サイトのコンテンツでもある「豆知識」を少し。

まんがタイムきららシリーズのヒロインが勢揃いするスマホ向けRPG、「きららファンタジア」。ゲーム内に登場するキャラのひとりを、昆布わかめ先生が描かれているのです。

これは、『夢見るプリマ・ガール!』アニメ化への布石か? と思ったのですが、その後「夢プリ」は2巻で完結……。

しかし、きらファンの仕事へのオファーがあったということは、昆布わかめ先生がきららを代表する作家だと認められているということ。次の連載が始まる日も近いでしょう。

【豆知識】「きららファンタジア」にも昆布わかめ先生のキャラが登場する

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まとめ

褐色やおっぱいなど、昆布わかめ先生の作品には、読者のフェティシズムを刺激する素材が満載です。しかし、今回の特集を書くためにあらためて読み返したところ、「思ったよりエロくないな」と感じました。もちろんいい意味で。

なぜなら、これらの要素が、あくまでも女の子のかわいさを引き立てるために使われているから。昆布わかめ先生の描く女の子たちは、読者の欲求を満たすだけの道具ではなく、血が通ったひとりの人間なのです。

「ジャヒー様」「せかおぱ」の単行本の売れ行きも好調のようで、そうなると次の展開、端的に言うとアニメ化を期待せずにはいられません。ただ、「ジャヒー様」はともかく、「せかおぱ」はアニメにしちゃって大丈夫なのでしょうか……。



4コマ好きのフリーライター。萌えかどうかを問わず、4コマなら何でも読みます。個人ブログ「まっしろライター」では、新刊コミックスの発売日前レビューも更新中。

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