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ついに練習試合が始まり本格的にはじまった剣道漫画、バンブーブレード。第三巻では練習試合であるキリノ戦が描かれる21話「キリノとつばぜり合い」から、なにやら波乱の兆しが見える30話「コジローと運命の分岐点」が描かれています。

練習試合もついに大詰めを迎え、ついに決着の時がきました。ですが二巻ではすでに、人数が相手の高校よりも足りなかった室江高校。果たしてコジローは、五人目でもある大将戦を本当にあんなむちゃくちゃな方法で切り抜けるつもりなのか――!?

更に今回は練習試合も終え、ほっと一息。タマちゃんのあんな冒険まで…!?日常生活も覗くことのできる第三巻では、二巻に引き続きおまけ漫画も充実しています。女子高生のほのぼのした日常と剣道が融合した漫画バンブーブレード、是非お楽しみください!

あらすじ

今回は第一話で早速安藤とキリノの試合が描かれます。まっすぐな剣を持つキリノと反則ギリギリの技を使う安藤、相性が一見悪そうではありますが…?そしていよいよ注目の大将戦。二巻ではタマちゃんが大将として出る作戦でしたが、果たしてうまくいくのでしょうか。いやうまくいっていいのか人として。

そしてすべての試合が終わったあと、なんとタマちゃんと相手高校の顧問でもありコジローの先輩、石橋との試合が待ち受けています。今までは女の子同士の試合で、圧倒的な力を見せつけていたタマちゃん。大人の男との試合はどうなるのか…。

試合が終わったら今度はほっと一息。なんとタマちゃんがとある理由からアルバイトを始めます!そのアルバイトとはなんとショップのレジ店員。無口なタマちゃんに務まるのか?そして、不正が見事バレてしまったコジローと石橋の賭けはどうなったのか!?

感想

ちょっとだけ自分を出すようになったタマちゃん

無口でクールで剣道がものすごくうまい…。と、一巻二巻ではそんな印象だったタマちゃん。三巻はとにかくタマちゃんがかわいい!最初は剣道部の活動に「興味ないです」なんて一刀両断していたタマちゃんですが、今作はちょっと女子高生らしさがでていてかなり可愛い。今までもこっそり試合をしているときにお腹が減ったからおにぎりを食べる…なんていう可愛い行動もあったのですが、特に三巻では周りの触れ合いもあってか柔らかくなってます。

片手面を入れた時にコジローが一本取らせてくれなかったので不服そうに頬を膨らませたり、意地になってもう一度片手面を入れようとしたり。クールにキメていた彼女からは想像もつかないくらい、幼い一面も見せてくれます。あとタマちゃん、包装紙をはがすとき丁寧に剥がさずにびりびり破っちゃうんですね。いいものと聞いてわくわくしたからなのか、実はそういう子なのか、そういう細かいところもキャラクターが出てて可愛いです。

そして今回のもう一つの目玉でもある、タマちゃんアルバイトをするの巻。ほしいアニメのDVDボックスの発売、しかも特製フィギュアつき!絶対に手に入れなくてはならないタマちゃんはアルバイトを決意する…という流れなのですが、まあなんともタマちゃんらしい理由。珍しくどうすればいいんだと焦っているタマちゃん、ありがとうございましたを噛むタマちゃん、客に困惑するタマちゃん…。いろいろなタマちゃんの、ちょっと女子高生らしい一面が見ものです。

愉快すぎるサブキャラクターたち

三巻では練習試合が終わったということもあり、ゆるっとした日常を挟んでくれます。まあこの作品はどのキャラクターもかなり濃いのですが、二人ほど濃いサブキャラクターが絡んできます。しかもそのうち一人はかなり重要なサブキャラクターとなるので、顔を覚えておきましょう。いえたぶん、忘れようとしても忘れられないくらいのデザインなんですが。こんなに美少女が存在する世界線で、どうまかり間違えたらこんなクリーチャーが存在するのか…室江高校が美少女の集まりでよかった。

まず一人目はタマちゃんのバイト先の店長さん。バイト先というものがファンシーショップの店員なのですが(制服がロリ可愛くてタマちゃんにすごく似合う)、顔を見たら店間違えましたと爆速で逃げたくなるホラー顔。あれ、あなた…テレビから出てくる系の番組に出ていませんでした…?とはいえ、タマちゃんの部活の時間を気遣ってあげたり、そもそもバイト経験もなく大人しいタマちゃんをミヤミヤの知り合いだからと即採用したり、かなりホワイトなようです。

そしてもう一人、こちらがかなり重要な人物になる兆しがあります。コジローがバックで入れようとしたところに割り込んで駐車をし、特売のビールを買おうとしたところにバックを投げつけビールを横取りし、挙句自分が人とぶつかって落としたやきそばをコジローがカートで轢いてしまったので弁償しろと迫る…。なんだかスカっとしたくなるような典型的な嫌なおばさんですが、ついにコジローと事故を起こしコジローがキレてしまいます。…ですがコジローはこのことを後悔することになるのです…。

迫力を増す剣道の描写とそれぞれの成長

最初の方は掴みということもあり、あまり深くはなかった剣道描写。今回からは剣道の描写が結構しっかりしてきており、反則を取ろうとする選手の動きやどういう風にどうやって打つかなどの説明がちゃんとしています。あと、「きええええ」っていう掛け声。これ、リアルの剣道も結構こんな感じなんですね。「めーん」「どーう」なんて可愛いアニメ声のキャラクターの声で脳内再生されない。悪く言えば萌えっぽくないけれど、よく言えばとてもリアルっぽい。

そしてこういう女の子が主役の漫画とかってあまり男キャラクターが出張ってこないですし、この漫画も男キャラクターはそんなに重点にはおいていない…とは思うんですが、まあ石橋がいい味出してます。コジローもですが、大人の男のこう、忘れていたものを思い出してぐつぐつ煮えるような感じ。何歳になっても男は男、すごいものには挑戦したい!というそういう、少年漫画みたいな熱い感じ。これがものすごくいいんですよね。大人になった今だから読みたい感じ。

剣道を通していろいろな人が成長し、いろいろな人が少しずつ変わってくるんです。女子高生の成長を見守る感じもあるんですが、大人も成長してるんですよね。女子高生に引っ張られて。青春だなあって感じのする巻でした。あと、最初からチートみたいな能力なタマちゃんでしたが、「タマキは一度同年代の負けた方がいい」という石橋と「部活なんて楽しければ」というコジロー。これは今後の展開にも大きく影響しそうですね。余談ですが、タマちゃんの小手抜き片手面はかっこいいので是非一見していただきたいところ。

まとめ

タマちゃんのちょっと意外な可愛い一面が見えたり、煙草をやめたミヤミヤの頑張りが垣間見える第三巻。大人の男の熱い展開もあり、見どころがかなり多いです。タマちゃんがかわいいこと含め、石橋VSタマちゃんは特に。アルバイトのシーンでも、タマちゃんの初めてのアルバイトであるが故の困惑が見られてクスッときます。しかし、竹刀があれば大丈夫!というコジローと剣道の面をかぶっていれば大丈夫かも!というタマちゃん…剣道あるあるなのでしょうか…。

剣道あるあると言えば、ちょっとこの巻では剣道部あるあるっぽいネタも描かれています。竹刀の中にカビができていて、振ってみたらカビが爆散したというもの。…あれって本当に起こりうるんでしょうか。剣道部の方、梅雨の時期は気を付けてください。それから気になるサブキャラクターと、重大なミスをおかしてしまったというモノローグで終わる第三巻。どうして何がなんでも全国にいかなくてはならなくなったのか、果たしてコジローの運命はどうなってしまうのか…!?

三巻は四コマもありますがラフ画も見ることができますし、更に巻末にはキャラクターの身長表が載っています。次巻予告には嘘のカットが一つ載せられているというおまけつきなので、どれが嘘なのか予想してみましょう。いえ、なんとなく察しはつくんですけど。それと、今回あまり活躍のなかったミヤミヤも、扉イラストではものすごく可愛いショップの制服姿を見せてくれます。…電話をとって下に向けているのは、あれ、かかってこないためなんですかね。ミヤミヤらしいといえばミヤミヤらしいかもしれません。

オススメ度
★★★★★★★★☆☆ ★8

記事担当:群青

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