2017年春のアニメ化は原作の素晴らしさには及びませんでしたが、まずまずの出来となった「つぐもも」の第二巻です。第二巻では第一巻の最後の話で出てきた謎の巨乳(魔乳)巫女が今度こそは、一也たちの前に現れます。

第一巻では一話完結的に話を作ってきたつぐももですが、巫女さんとその主である「くくり」の登場によって、本筋の大きな物語に入っていきます。桐葉、一也、くくりのバトル描写は萌え漫画として紹介していいのか戸惑うほどの迫力と描写力を見ることができます。

とは言え、お色気描写を入れないと死んじゃう病気にかかっている浜田よしかづ先生は、今巻でもサービスシーンを押し込んできています。巨乳、熟女、幼女、幼女……そして幼女と本巻では少し嗜好に偏りがありますが、萌えの玄人をうならせる出来ですよ。

あらすじ

謎の巨乳巫女が一也達の教室に現れる。彼女は桐葉と因縁があるようで、屋上で「腕相撲」による決闘が始まった!(第6話)一也の桐葉は巫女の後についていくと、白山神社に辿り着いた。そこで出迎えたのは菊理媛(くくりひめ)大神という神様だった。くくりは一也を「すそはらい」に任ずるが、桐葉も黙ってはおらず……。(第7話)

くくりは水神としての圧倒的な力を振るい、桐葉と一也を従わせようとする。一也を守るために自分を犠牲にした桐葉は幼女の姿になってしまう。(第8話)夢でヒントを得た一也は桐葉を使って、くくりに抵抗する。しかし、くくりは強烈な大技を連発し一也を追い詰める。(第9話)

「すそはらい」を引き受けた一也は、桐葉と特訓をすることになる。半分くらいはお風呂のシーン。(第10話)生徒会長に呼び出された一也は、TRPG同好会に関する怪異について相談を受ける。調べていると、スケッチブックのあまそぎを持った部員が現れモンスターを出現させた!(第11話)

感想

くくり登場で本格バトルが始まる! 本巻はロリ成分多目(嬉)

つぐももは本筋バトルシーンと、お色気シーンを分けて語ることができます。お色気シーンがなかったら、少しスケールの小さいドラゴンボールという感じですね。巨乳熟女巫女という凶悪な属性をいくつも備えた黒曜さんに連れられて、一也と桐葉と千里は白山神社に辿り着きます。そこで待っていたのは能の小面をつけた「白山妙理大権現菊理媛大神」という人物でした。なんか長くて仰々しい名前ですね。桐葉は単純に「くくり」と呼んでいます。何か昔からの因縁がありそうです。

そして、なし崩し的にバトルに突入していくのが少年漫画というもので、くくりvs桐葉&一也の戦いが始まります。一巻を読んで桐葉さんの強さは知っていたのですが、所詮桐葉さんは付喪神です。一方のくくりは神社に祭られるれっきとした神様なのですね。繰り出す攻撃はゲームのボスが出す「全体攻撃」レベルばかり。水神ということで水関連の大技を連発しているのですが、特に「みなづち」という技の描写がすごいです。アートです。このシーンはつぐももは萌え漫画としてより、バトル漫画として評価しちゃえるゆえんですね。

くくりとのバトルの結末はさておき、この戦いで身を挺して一也を守った桐葉さんは、力を消耗して幼女化してしまいます。園児か小学校低学年といったところでしょうか。付喪神は力の消耗具合によって外見が変わる――浜田先生は欲しがり屋さんです。つぐももという作品を通して、この世の中にあるありとある素晴らしいもの、エロいものを描こうとしているわけなのですよ。私個人としては、ロリ桐葉さんよりも思春期桐葉さんや、大人桐葉さんのほうが好みですが。

くくりと桐葉、ここにつぐももロリ二大巨頭が集った!

ストーリーの中で自然と?桐葉さんを幼女化することによって、つぐももに唯一欠けていた最後のピースを埋めた浜田先生でしたが、つぐももの中に埋まっていたロリは桐葉さんだけではありませんでした。な・ん・と! くくりも幼女姿だったのです。ちょっと厳めしい能面を被って、超必殺技を連発していたので、どんな恐ろしい女の神様かと思っていましたが、身ぐるみを剥ぐとかわいらしい幼女なのでした。一人称は「わい」ということで、猛虎弁を使う幼女で神様というぶっこみ過ぎの設定です。

ボスキャラぶっていたくくりでしたが、第9話以降は一気に威厳を失っていきます。神様なのに早速お色気要因として動員されています。桐葉さんとは悪友のような関係で、何かあると互いに(エロい)攻撃をし合うので、エロの相乗効果が凄いことになっています。おまけ的にみんなで銭湯に行くエピソードが入っているのですが、くくりは桐葉さんに「常識やでっ」とかわけのわからないことを言いながら、生かんちょうをかましています。桐葉も報復でえげつないことをしているので、えらい絵面になっています。

こうしてつぐもものロリの二大巨頭が揃ったのでした。私的には後に出てくる虎鉄きゅんと合わせてつぐもも三大ロリショタですね。幼女描写としては、桐葉さんよりもくくりのほうが可愛く描けていると思います。くくりのほうが幼女レベルが高いです。ビジュアル面だけじゃなくて、裸を見られるとしっかり恥ずかしがるところもよいですね。桐葉さんは羞恥心がない女ですから、くくりの反応は少し新鮮でした。本巻で残念なところがあるとすると、幼女桐葉さんが期待したほどにはかわいく感じなかったところでしょうか。

黒曜さんの熟女ボディが素晴らしい、乳、尻、ふともも!

桐葉さんの幼女化と、くくりが幼女神様だったということで一気にロウキューブだとか苺ましまろのような雰囲気?になってしまったつぐももですが、もちろんつぐもものお色気は幼女ばかりに偏ることはありません。今巻でそれを示しているのが、巨乳で熟女で巫女で大食いでクールという黒曜さんです。くくりの使いとして一也の元にやってきたのですが、彼女どスケベな体をしています。最近の萌え漫画ですと、巨乳+スレンダーが多いと思うのですが、黒曜さんは巨乳+少しだらしない……という感じがあるのです。

なんだろう。お腹の周りにもしっかりと肉を付けている感じなんですね。そう、熟女のエロさなんです。樽……とまでは言いませんが、ちょっと生々しいエロスです。第6話では屋上で桐葉とブルマ姿で「腕相撲(という名前の格闘)」をするのですが、この時の黒曜さんの姿がヤバイです。もうピッチピチで、体操服が小さすぎてお腹が見えてしまっています。熟女ブルマなんて誰得なんですか! ……私得でした。黒曜さんは外見以外にも、クールで素直で上手く言いくるめれば色々させてくれるんじゃないかと思わせるところも素晴らしいです。

しかし、桐葉さん、くくり、黒曜さんは容赦なく脱がすのに千里に関しては守りが堅い印象です。千里のキャラクター上お色気から遠ざけたいのか、それとも千里にはエロの需要がないのか……。でも、千里も眼鏡をとったら最近の萌えキャラとしても通用するデザインなんですよね。ただ、委員長キャラから眼鏡を外して実は美少女――とするのは一昔前の萌え漫画においては邪道で禁じ手とされていましたから、そういう意味では使いづらいのかもしれません。つぐももは古き良き萌え漫画と現代的な技術が混合したハイブリットさが魅力ですからね。

まとめ

第二巻は、くくりとのバトルが描かれることで、つぐもものバトル漫画としての良い面が全面に出た出来だったと思います。武器としての布の変形描写と、くくりの水を使った大技描写は萌え漫画という枠を越えて現代漫画の最高峰の一つとして評価できると思います。一也が「すそはらい」に命じられることで、一也や一也の母親に関する因縁や謎に近付いていく本筋の下地ができた感じですね。つぐももは完全短編モノ(本巻では11話)も完成度が高く面白いのですが、やはり大きな本筋が面白い漫画だと思うのです。

その意味で、アニメが完全短編の部分を何度も拾ってしまったのは構成的に上手くないなぁとは思いました。そして、萌え漫画としては桐葉さんの幼女化とくくりが幼女の姿をした神様だった! というのが大事件でした。でも私的にはこの巻における桐葉さんの幼女描写はそこまでよくないかなと感じました。桐葉さんはもう少し大きいほうが映えますね。くくりのほうがかわいく描けているように感じたのですが、桐葉さんとの差が何なのかはわかりません。

しかし、第一巻と比べると本巻の萌えの嗜好はかなり極端な感じになってしまいましたね。幼女二人と、肉付きのよい熟女一人ということで萌え漫画として一番需要のある年齢層の萌えが消えてしまいました。よくよく考えると思い切ったことをしたものです。千里が頑張ってくれたらよいのですが、直接的なエロをさらけ出していくようなキャラではないですからね。私的には黒曜さんがどスケベな体をしていて、妄想が捗ったので素晴らしい漫画読書体験でした。萌え漫画的には萌えの玄人向きの巻かもしれません。でも、普通に漫画として面白いのでお勧めですよ。

オススメ度
★★★★★★★★★★ ★10

記事担当:カオス