Pocket
LINEで送る

新ヒロイン・皇すなおの登場でバトル描写に磨きがかかってきたつぐももの第5巻です。前巻ではすなおと決闘することになったかずやがやる気を取り戻し、桐葉さんが少女の姿に戻って戦闘準備万端!というところで終わっていました。

第5巻はほとんど丸々バトルです。その分、お色気シーンは少なくなっているのですが、正直に言うと今までの巻で一番面白く読めます。女の子をかわいく描くことで定評のある浜田先生ですが、やはりその本領は少年漫画的なバトル描写にあるのです。

敵意をむき出しにしながら、真っ直ぐにかずやに向かってくるすなお。つぐももの性質として、布vs刀で分が悪いのですが、かずやはすなおを攻略し切ることができるのでしょうか?今巻のかずやは超格好いいです。それでは第5巻のスタートです。

あらすじ

かずやと桐葉はすなお攻略の糸口を掴んだが、相手がどんな隠し技を持っているかはわからない。決戦前夜、二人はいつものように一緒にお風呂に入る。(第24話)かずやは夢の中で母と出会う。そこでかずやがハーレムメーカーたる理由が明かされる。(第25話)

ついにかずやvsすなおの「すそはらい」の座を懸けた決闘が始まった。かずや優位に試合が進んでいるように見えたが、すなおは受け切りを狙っていた。(第26話)すなおの隠し技によって、戦局は一気にすなお有利になった。そして、すなおはとどめの一撃を放つ。(第27話)

かずやは間合いに入ったすなおの一撃を受け流すことに成功した。時間切れ勝ちをよしとしないかずやは完全勝利を狙う。(第28話)互いに必殺技を繰り出し、決闘は最終決着を迎える。(第29話)かずやは、ひょんなことからあまそぎの力でモテモテになってしまう。みんなに順番で筆おろしをされそうになったかずやがとった行動は……。(コミックハイ出張版)

感想

かずやvsすなおの決闘が始まる!バトル描写に注目だ

ついにすなおとの決闘が近付いてきました。今までかずやは怪異としてのつぐももとは戦ってきましたが、つぐもも使いと真正面からぶつかり合うのは初めての経験になりますね。かずやが擁するのは、帯のつぐもももの桐葉さんであるのに対し、すなおが使うのは刀のつぐもも・虎鉄キュンでした。帯vs刀ということで、相性も最悪です。かずやは桐葉と共にすなお対策を練って、攻略に一応の自信を持っているようですが、くくりは「一筋縄ではいかなそうやな」とかずや達の心配をしています。

そして白山神社(のあった場所)でかずやvsすなおの決闘が始まります。始まったばかりの勝負は、予想外にもかずや有利に展開していきます。というのも、すなおが「全て受け切って実力差をはっきりさせてやるわ!」とか傲慢な考えで勝負に挑んでいたからなのでした。かずやが押しているのを見て、くくりも笑みを見せますが、すなおも隠し玉を持っていました。そのことで形勢は逆転し、かずやはすなおの刀の間合いで戦うことを余儀なくされてしまいます。

すなおの間近からの渾身の一振りがかずやを襲うのですが、その瞬間、かずやは今まで誰も見たことのなかった受けの技ですなおの攻撃を凌いでしまいました。カウンター攻撃を入れることで、すなおに大きなダメージを与えたかずやは間合いをとって時間を稼げば勝利確実という状況を掴みとります。でもね、そんな勝ち方は大人の勝ち方なんです。少年漫画の主人公であるかずやは真正面から切り合っての完全決着を望みます。いやー、「かぁっこええ」ですわ。

手に汗握る二人の攻防の結末は?

ほのかの超必殺技「天火」を受け切ったすなおの秘剣「はばきり」と、「かみがかり」状態を実現させたかずやの「ちからおび」が真っ向からぶつかり合います。つぐもも屈指のバトルシーンでジャンプの看板漫画などに負けない熱さ、構図、美しさがあります。長年なかなかメジャー漫画にならなかったことが、本当に不思議だと感じさせてくれるシーンです。勝負の結末としては、読んでのお楽しみということにしておきましょう。それにしてもつぐももが漫画として一皮剥けた名勝負だったと思います。

かずやとすなおの戦いは、純粋な戦闘能力だけではなく、つぐももとの関係性に関する考え方の戦いでもありました。かずやはつぐももをパートナーとして大切に扱い、すなおは道具として黙って命令に従うことをつぐももに求めます。勝負の結果も、その考え方の違いが生んだものでしたね。かずやは桐葉さんをパートナーとして大切にすることで、大きな成長と技術革新を行うことができました。すなおの一撃を受け流した技も、かみがかりも、桐葉さんを大切に思うからこそ生み出せた技だったのです。

バトル描写、展開の点で傑出した出来で、このサイトにおける漫画評で考えると余裕で10点満点を越えてしまいます。つぐももは物凄くレベルの高い漫画だと私は評価しているので、始まりの地点が大体10点からになってしまうのです。アニメもすなお戦の終わりまではしっかりとやってくれたところは評価しています。でも、そこからが超面白くて美味しいところだったのに作らなかったのは残念でしたね。前半の短編部分を削って、第5巻、第6巻を中心にして話を作って欲しかったです。

それでも浜田先生は裸を描きたい

第5巻でも、決戦前夜の描写と、コミックハイ出張版での描写はエロエロだったのですが、浜田先生はそれでも裸を描き足りなかったようです。あとがきで書かれているのですが、浜田先生はえろっぽいシーンを描くことをモチベーションにして漫画を描いているようなのです。バトルの原稿を描いている時も、どのキャラをどう脱がしてやろうかと妄想しながら進めていたそうですよ。私が5巻で個人的に素晴らしいエロシーンだと思ったのは、決戦前夜の桐葉さんのお風呂シーンでした。

ここ数巻は幼女化していて、久し振りの大人桐葉さんの裸だったので素晴らしいと見入ってしまいました。やっぱり、桐葉さんはこれぐらいの年齢が一番美しいです。めちゃめちゃかわいくて、色っぽいです。髪をおろしている姿もいいですが、後ろにまとめてアップしている姿もかわい過ぎです。恥ずかしがったり、強気に出たりとコロコロと表情の変わる桐葉さんの魅力が強く出ています。この巻を通して、桐葉さんのヒロイン力が出まくりですね。

で、巻末にあるコミックハイ主張版は露骨にエロエロです。かずやは、白峰しろうが生み出した「もてもてになってしまう香水のあまそぎ」を浴びてしまい、突然もてもてになってしまいます。まぁ、この作品的に既にもてもてではあるのですが、女性陣が羞恥心を捨てて露骨に迫ってくるのです。まぁ、これも桐葉さんとか黒耀さんとか羞恥心が最初からないのでそこまで関係ないのですが……。そして集まってきた女性陣はかずやの筆おろしの順番を決めるためにじゃんけんを始めます。本編の格調の高さとは別世界ですね(笑)

まとめ

第5巻になって、つぐももの漫画レベルが一段上がりましたね。短編型の話作りでは、つぐももの設定が結構ややこしいので、少年漫画としての勢いや明快さに欠ける嫌いがありました。まっすぐにかずやに向かってくる皇すなおを登場させたことによって、対立構造が明確になって熱い物語を描けるようになりました。今巻におけるバトル描写は浜田先生が普通の漫画家ではなく、特別な漫画家だということを示していると思います。この勢いが続いてくれるといいですね。

その他では、かずやが何故こうもハーレム状態を築いてしまうのかについて描かれていたのが興味深かったです。私も最初はかずやが色々なラブコメの主人公にあるように、超鈍感男なのだと思っていました。しかし、夢の中での母との問答の中で「好きなんです今みたいな関係が」「もしこれ以上何かあったら今と違う関係になっちゃうかもしれない」と独白しているのですね。エロエロな状況を鋼の精神力で耐えているというのが最近のラブコメとしても珍しいところです。

ついにすなお編が終わりを迎えました。浜田先生はあとがきで少し気になることを書かれています。「とりあえずすなおをどう脱がすかが楽しみになっています」と書かれているのです。あの強気そうなじゃじゃ馬娘をぬ……脱がすんですか!確かに健康的で、恵まれた体付きをしていますし、よくみると顔立ちも整っています。でも、素直に脱がされてくれるんですかね。一体、どんな反応をみせてくれるのでしょうか。「くっころ」系なのか、素直系なのか、ツンデレ系なのか……。つぐももが私の中で「神漫画」と化した6巻を括目して読むべし!です。

オススメ度
★★★★★★★★★★ ★10

記事担当:カオス

主に青年誌のラブコメ・エロコメを好む30代男子。「変女」推し。

Pocket
LINEで送る