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後輩の女の子から妹を性的な目で見る兄問題を相談された、妹を性的な目で見る兄・修輔が主人公のラブコメ漫画「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」の第11巻です。ついに最終巻の一つ前まで来てしまいました。最終的に修輔が誰とくっつくかは気になるところですが、その前に目の前の問題を解決しなければなりません。

樋川剣吾との仲を深めていた修輔でしたが、ついに剣吾が穂澄の兄であるということを知ってしまいます。エロ趣味の合う好青年が、妹にセクハラ三昧を働いている変質者だというのです。信頼していた親友が変質者だとわかって修輔もショックを受けてしまいます。

ここまではある程度予測することができた展開でした。しかし、本巻は読者が想定してきた考え方を思いっきり裏切る方向へと舵をとります。私も読んでいて「えー」と叫んでしまいました。ラブコメ読みを計画的に殺しにきていますよ。そんな波乱のおちんこ第11巻の始まりです。

あらすじ

剣吾と友情を深めて行く修輔だったが、一方で穂澄が兄に感じる脅威も増していた。そしてついに修輔は剣吾が穂澄の兄だと知る。(第72話)剣吾を尾行する修輔と穂澄と彩葉を奈緒は尾行する。そんな奈緒を繭佳が尾行し、繭佳をひろりんと春ちゃんが尾行するという展開に。(第73話)

剣吾と会った修輔は自分のことを棚に上げて、剣吾を問い詰め説教を始めてしまう。しかし、剣吾にも事情があるようで……。(第74話)穂澄と剣吾の父親が現れて事情を話し、穂澄に関する衝撃の事実が明らかになる。(第75話)剣吾の妹趣味は二次元限定で、しかも彼女までいると知った修輔は思わず剣吾を殴ってしまう。(第76話)

ついに穂澄の毒牙が修輔に向いてしまう。奈緒は兄を守るために穂澄に働きかけを始めるが。(第77話)穂澄を呼び出して問い詰める修輔だったが、逆に嵌められそうになってしまう。そこに彩葉と奈緒が現れて……。(第78話)

感想

穂澄編衝撃の真相!これ、ラブコメじゃなくてホラーだ……

穂澄の兄のセクハラ三昧をなんとかして止めるように穂澄と彩葉に急かされた修輔は、穂澄の兄の正体が最近親友になった樋川剣吾だということを知ってしまいます。修輔も人の事は言えませんが、親友が変質者だと知ってショックを受けていますね。妹に邪な気持ちを持つのは仕方のない?ことだとしても、妹が嫌がることを兄がしてはならないのです。修輔は夜に剣吾を呼び出して、妹の穂澄のことについて問い詰めます。そして「言い訳すんなっ!!」と言って殴りつけてしまいます。

まぁ、普通のラブコメだったら主人公が取るのにふさわしい行動ですよね。困っているヒロインのために、主人公が体を張って悪い奴を殴るのですから。「見損なったぞ剣吾っ!!嫌がってる妹にそんな事をしてお前は兄貴として恥ずかしくないのかっ!!」とか言っちゃってます。でも、こんなに熱血する修輔ってらしくないですよね。真っ直ぐな少年漫画の主人公みたいですよ。女性陣が陰から突っ込みを入れていますが、とは言え、もしかすると修輔も物語を通して成長したのではないかと思わせるシーンでした。

し・か・し……。剣吾にはまじでどうやら説明が必要な理由があったようなのです。誰かに電話をして「あいつのアレがまた始まったみたいなんだっ」とか言い始めています。私も初めて読んだ時は修輔と同じで頭の中が「?」だらけでした。これから穂澄編のネタバレを含んだ感想を書きます。この巻の感想はこのネタバレなしでは語れないので、ネタバレが嫌な人はここで感想を読むのをやめてください。いやぁ、まじで頭をハンマーで殴られたかのような衝撃を受けてしまいましたよ。

面白いけどこの巻はラブコメじゃない

修輔が剣吾につれられファミレスに行くと、そこに剣吾の父がやってきました。剣吾の父ということは穂澄の父ということですね。そしてやってくるなり父子して「穂澄はその…ある種の病気なんです」「自己愛が普通の人より強いというか過剰」「自意識過敏というか…」「被害妄想もとても強いなっ」とか穂澄のことを滅茶苦茶に言いはじめます。そうです。全ては穂澄の狂言だったのです。兄が性的な目で見てくると言っていたその前は、父が性的な目で見てくるといって家族を滅茶苦茶にしていたのでした。

盗み聞きしていた奈緒も彩葉も「どょおおぉんっ」といういたたまれない表情をしています。さらに剣吾は「本っ当に私生活がだらしない女なんだよっ…」と穂澄を評します。もう穂澄のベールが一気に剥されてしまいましたね。9巻10巻と穂澄ちゃんに萌えてきた私は一体どうすればよいのでしょうか?穂澄の可愛かった部分が全部裏返ってしまいましたよ。樋川穂澄は精神医学的な人格障害者で、自己愛のあまりに近くにいる人間を攻撃する類の人間だったのです。

エンターテイメントのストーリーとしては抜群に面白いです。やはり、草野先生は才能ある漫画家ですね。でも、この巻はラブコメとしては評価することは難しいです。なんつーかこう、現実というものを突き付けられましたね。たとえお前に可愛い女の子が寄ってきたとしても、そいつはサイコパスだと言われているような気がしてしまいます。ラブコメじゃなくて、サイコホラーのプロットなのですよ。ますます現実の女の子のことが怖くなってしまいますよ。

穂澄vs彩葉&奈緒!最終巻を前にライバルはタッグを?

そしてホラーのお約束通り、穂澄の魔の手の矛先は兄の剣吾から離れ、今度は修輔のほうへと向かってきました。翌日学校に行くと、修輔はみんなから距離をとられ、何やらひそひそと噂話をされています。修輔が穂澄を邪な目でみて、色々とセクハラ行為を働いているというのです。まぁ、もちろん穂澄本人が流した噂なのですけど、穂澄のルックスや普段の態度から本当のこととして通用してしまうのですね。痴漢冤罪で男を嵌めて人生を破壊するような女そのものです。

奈緒も彩葉も穂積の正体については、修輔と剣吾を尾行していたので織り込み済みです。いつもは対立したり、尾行したり、盗み見したりとろくなことをしない二人ですが、味方だと考えるとこれ以上に心強い女の子達はいませんよね。奈緒は同じクラスの友達という立場を利用して、ゆっくりと穂澄を論破しようと試みています。彩葉は彩葉で何やら別の行動をはじめているようです。ホラー展開はホラー展開なのですが、この二人がいることで安心感が生まれていることに注目です。

穂澄を呼び出し問い詰める修輔でしたが、穂澄は無理矢理自分のま○こを触らせることで修輔を本物の変態に仕立てようとしてきます。この時の穂澄の表情は悪魔的にかわいくてエロいんですよね。サイコな女ってわかっているのに、私が修輔だったらそのまま手の力を緩めてしまいそうですよ。そして、そんな修羅場に二人の女神が舞い降りたのでした。そう、奈緒と彩葉です。修輔はこの人生最大のピンチを上手く乗り切ることができるのでしょうか?

まとめ

いやー、まさか樋川穂澄があんな女だったなんて、誰が想像したでしょうか?キャラデザも結構可愛かったですし、仕草や描写もいい娘のように描かれ続けていたのですよ。一体、読者はどこで穂澄の本性に気付くことができたのでしょうか。まぁ、確かに穂澄の兄・剣吾のキャラデザは悪人のそれではありません。悪い本性を秘めていたとしたら、漫画的にはどこかのコマで悪い笑みを浮かべていたりするものなのですが、剣吾には一切それがありませんでした。

唯一ネタバレの前に読者が気付くチャンスがあったとすれば、みんなで剣吾を尾行していた時に、穂澄がドジって修輔を車道に付き飛ばしてしまう描写でしょうか。でも、これも実は穂澄がドジッ娘であることを隠していたというだけで、禍々しい本性を指し示しているわけではありませんからね。ミステリー的には手掛かり少な過ぎではあるのですが、おちんこはミステリーではなくラブコメですから構わないのかもしれません。女の子は怖いです。

そして、ついに次の12巻でおちんこは最終巻です。奈緒vs彩葉の最後の決戦の幕が上がるのでしょうか?奈緒は自分が義理の妹だと既に気付いていることを修輔に告げるのでしょうか?そして、修輔は一体誰と結ばれるのでしょうか?話の流れというか草野先生の構想的には、やっぱり奈緒と結ばれてしまうのでしょうか。幼馴染の彩葉にぜひとも頑張って貰いたいところです。血の繋がった妹には負けるかもしれませんが、義理の妹相手だったら幼馴染でもワンチャンある!最終決戦の第12巻へと続きます。

オススメ度
★★★★★★★★★☆ ★9

記事担当:カオス

主に青年誌のラブコメ・エロコメを好む30代男子。「変女」推し。

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