ニポンゴは個性豊かな多国籍女子高生が繰り広げる日常系ギャグ漫画です。日常系ギャグというジャンルから気軽に読むことができ、かわいい女子高生が、所狭しと暴れまわるので、癒やしも与えてくれる一粒で何度もおいしい漫画でもあります。

この4巻は、今まで通りギッシリとイベントが詰まっており、いつものメンバーの活躍はもちろん、今までにスポットの当たらなかったサブキャラクター達から、意外な人物まで、これまで以上にバラエティ豊かな面々が登場します。

3巻までで、かなりの数の年間行事は描写されてきましたが、バレンタインや節分など、やり残していた行事がまだまだあります。この4巻ではそれらの描写と、これからの主人公達の学校生活が益々充実しそうな言葉が飛び出します。温泉シーンもありますよ。

あらすじ

インターナショナルクラスは修学旅行の為、京都へ。日本の有名観光地という事で、やはり大はしゃぎのメンバー達。彼女たちにとって、日本の文化はまだまだ知らない事が多く、トンチンカンな行動に出る者、中には座禅体験で涙を流す者も。

修学旅行を終え、次なるイベントは体育祭。大いに盛り上がっている中、紅白の点数はほぼ互角。2年生が紅組、1年生が白組で迎えた最終競技の騎馬戦。勝った方が優勝という状況で、果たして紅組は、大野の催眠術を武器に見事勝利する事ができるのだろうか。

ひょんな事から、先生が転任すると勘違いしたメアリー。先生を安心させようと普段とは別人のようになるメンバー達。しかし勘違いとだと判明し、安堵した先生の笑顔で一件落着。かと思いきや、お次はメアリーが学校を中退すると言い出す。一体メアリーに何があったのだろうか。

感想

ギャグ色は薄め、しかし安心して読める濃い日常感

毎度同じみのカラーページは、体育祭という事でチアガールでした。メアリーの考えた振り付けは意味不明でしたが、みんなが可愛かったので良しとします。4巻は、ドイツ人のカルラという1巻1話の時点で、すでに登場していたキャラクターを筆頭に、先生や、シャルロットの家の執事である瀬場須さん。その他の今までに登場していた脇役達にまでスポットが当たっていて、本当に色々なキャラが動いています。特に、先生と瀬場須さんは予想外の人選だったので驚きでしたし、面白かったです。

この巻は、学校行事が多いからか、いつもより日常感が強いです。代わりにギャグが薄めになっているのですが、日常系という事でそれでもしっかり面白いですし、いつもと違ったテイストなので寧ろ新鮮な気分で読めるのがこの巻の魅力です。4コマ漫画らしい疾走感もあって、すごく読みやすい巻でした。そして、この巻だけでほぼ1年が経過し、やり逃していた行事の回収もされますし、クリスマスや、お正月が3巻とはまた違った形で描かれているので、そこも注目です。

そして、今まで沈黙を決め込んでいた管理人さんこと、斉藤さんが満を持しての登場です。と言っても数コマですが。音信不通だったキャラクターだったので、数コマでも見ることができて安心しました。サーシャが冬服を着ていたのも良かったです。他の3人と統一感が出ていましたし、横並びで歩いているシーンは仲良し4人組といった雰囲気が伝わって来て嬉しくなりました。温泉シーンもありましたが、元々お色気押しの漫画じゃないので少しだけでした。それでもちゃんと王道を抑えているのが良いですね。

期待していた展開がまさかこんなことに・・・

3巻から修学旅行で大阪へ行くと言っていたので、大野さんの活躍に期待していたのですが、まさかこんな衝撃的な展開だったとは・・・。出発前に新幹線ではしゃぐメンバー、特にメイメイが可愛かったですね。それから京都の観光シーンがあり、名所を一通り抑え、温泉宿で一泊。そして満を持しての2日目、奈良。「ならぁ!?」しかし慌てるのはまだ早いです、修学旅行は3泊4日なので、まだまだ時間はあります、3日目はきっと大阪です、大丈夫。

奈良と言えばやはり大仏と鹿。エイラが鹿に囲まれ木陰で涼んでいます。可愛いです。メアリーが大仏を見た後に、和式便器をバックに今日一番の笑顔で記念撮影しています。アホ可愛いです。座禅体験で和尚に宇宙と評された大野さん。さすがです。座禅体験を終え、次のコマを見るとなぜかそこは唐突な東京駅。後輩トリオがお出迎えして修学旅行編は終りとなる。あれ?大阪は?まだ2日目ですよ?私は何度もページ数と目次を見直した・・・。

という事でなぜか修学旅行が2日で終わり、大阪編はありませんでした。大阪での観光も見たかったですし、大野さんのホームなので更なる真価を発揮してほしかったです。大野さんの実家も絶対に面白いはずなので是非とも見たかったのですが残念です。そんなポテンシャルを秘めていそうな大阪編を削ってまで入れたのが、サーシャの事が好きな佐藤ちゃんの従兄弟が、メンバー達と遊園地で四苦八苦する話。この話いる?そうツッコまずにはいられませんでした。

優しいカルラと魅力的な脇役たち

実は以前に数回程登場していたカルラですが、まともに喋っている場面はありませんでした。そんなカルラが初めて佐藤ちゃんに放った一言が「クズが」でした。見た目からしてダウナーな毒舌キャラなのかなと思いましたが「糸くずが」と言っていただけで、肩に乗っていた糸くずを取ってあげたかったみたいです。ソーセージまみれの弁当や、麦茶をジョッキに入れてビールのようにして飲むジャーマンギャグができる子なので、もっと早い段階で活躍させてほしかったですね。

瀬場須さんですが、執事という事でかなりしっかりとしたキャラで登場していましたが、フタを開けたらただのアホの子でした。そして担任の未知先生もアホの子でした。あと、カラリパヤット部という謎の部活のマネージャーであるイルーニャ先輩ですが、大学入試で帰国するという事でメイメイと決着をつけます。唯一の先輩キャラだったので卒業とかどうするのかと思っていましたが、あっさり帰っていきました。カラリパヤットが実在する事を教えてくれてありがとうイルーニャ先輩。

4巻の中だけでほぼ1年が経過するので3巻でもやりましたが、クリスマスがまたやってきます。前回は割りとあっさりとしていましたが、今回はほっこり系の話にしているので違った面白さがありました。サーシャの血まみれのマトリョーシカは必見です。しかしまさか2巻連続でクリスマスやお正月イベントを見るとは思いませんでした。お陰でみんなのサンタコスが見れたので良かったですけど。巻末にはおまけ漫画がありまして、2ページだけですが、とある層の方は特に楽しめると思うので是非。

まとめ

このような感じのニポンゴ4巻でしたが、残念ながらこの巻で連載終了です。元気な子たちがワイワイしていて、見ていると楽しい気分になる作品なので、いざ終わるとなるとすごく寂しいです。サーシャの姉や、伊勢海老との話。1話目で教室に居た未登場のクラスメイトとのやりとりなど、まだまだ見たいところはたくさんあります。みんな個性的で可愛く、嫌なキャラクターは1人もいませんでした。本当に楽しめた作品なので、もう見れないと思うと非常に残念です。

それと今回は、ギャグより日常感の方が強かったのですが、ふと思いました、こっちの方が面白いんじゃないかと。ギャグ主体だと空振っちゃったら作品自体が面白くないとされてしまいますし、ニポンゴの良さはギャグだけではないからです。寧ろ何気ない日常要素の方が見ていて安心します。実際、4巻は読んでいてすごく楽でしたし、安心できました。でもギャグが無いとつまらないだろうと思う人もいるかもしれません。しかし、そんな事は無いんです、なぜなら可愛いは正義だからです。

最終話直前にメアリーが春休みの里帰りの為にアメリカに帰ってしまうのですが、陽気なメアリーがいなくなると寂しいですね、そして佐藤ちゃんに中退すると伝えて連絡がつかなくなってしまいます。3人と他のクラスメイトは、本当に辞めるんじゃないかと心配して泣き出してしまいます。そこに第1話と同じようにステーキを咥えたメアリーが登校、そして大団円。そこでメアリーが高らかに叫びます「ワタシたちの戦いはこれからだ!!ッス!!」その言葉の通り、作品が終わっても彼女達の学校生活はまだまだ続きます。そう思うと寂しさも吹き飛びますね。

オススメ度
★★★★★★★★★☆ ★9