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今回はあまんちゅ!の5巻の感想です。天野こずえ先生による日常時々ダイビングをテーマにしたこの作品も5巻目になりましたが、今回収録されているのは19話から24話までの6話分です。今回もあまんちゅ!ならではの素敵でしかしどこか笑える話が期待できそうです。

4巻では夏休みに入り双葉の友だちが来る話で終わりましたが、5巻では夏休みの後半の話になります。夏安にということで学校はお休みですが今回はダイビング部での夏合宿がお話のメインになっています。高校生の夏って感じになりそうですね。

また最初と最後は合宿とは違う話が収録されていますね。それぞれ違った意味で夏らしい感じになっているのですが内容はまさに正反対といった感じ。5巻は全編通して夏満喫と行った内容で合宿ではガッツリダイビングもしていますのでお楽しみに。

あらすじ

夏休みも後半に入って光はちょっと怖くて不思議な体験をします。そんなこんなでいろいろなことが起きる夏休みですが夢ヶ丘高校ダイビング部では旅館に泊まっての合宿が始まります。合宿は二泊三日で一体どんなことが待っているのかみんな期待に胸を膨らませています。

初日は時間の問題もありとりあえず荷物をおいて旅館でゆっくり、と思いきや虫が出てきて大騒ぎになってしまいます。なんとかかんとか虫は片付き二日目からが合宿本番、泊りがけということで朝からダイビングの練習が始まるのでした。

練習内容はナビゲーションです。コンパスを使って目印の少ない海中でも正確に進むための技術です。実際に潜っての練習ですが果たして双葉はうまくできるのでしょうか。そんな合宿も終わると夏休み最後に花火で思い出づくり、もう夏休みも終りに近いようです。

感想

夏休みも後半になりみんなで夏合宿に

4巻で夏休みに入りましたが5巻でも引き続き夏休みのお話です。今回の目玉は何と言っても夏合宿でしょう。高校生の夏休みといえば色々あれど部活をしているなら合宿は外せないイベントだと思います。そしてこのあまんちゅ!でも合宿の開催です。二泊3日での泊りがけの合宿は一筋縄では行きません。普段以上にガッツリとダイビングの練習ができることもありしっかりとした海での練習風景も今回は見ることが出来ます。海での練習風景は地味に少なかったのではずです。

練習はもちろんですが初日は虫が出て大騒ぎ、虫というのは所謂Gとか呼ばれるあいつです。それはもうお騒ぎで大変なことになっていましたね弟くんはご愁傷様ですが自業自得だと思います。ココらへんは詳しくは読んでみてほしいところですが。そして合宿の二日目は演習ですが今回は双葉が一人?で頑張ります。と言っても実際はきちんと見守られているのですが、初めてのナビゲーションもしっかりと双葉一人で冠水することが出来て彼女がしっかりと成長していることがよくわかりました。

そして夜にはナイトダイビングですが、こちらは光と双葉はお見送りで潜るのは二宮姉弟です。真っ暗な海はとても怖く見えてなぜ潜るのかと怖がる双葉ですが、楽しそうな二宮姉弟の姿や光の話を聞いたりナイトダイビングのダイバー達のライトが作る光の景色を見たりして考えが変わっていったようです。今までも光の影響で前向きになってきた双葉ですが、今回の合宿は彼女にとってとても大きな成長を促しそうに思います。すでにいろいろな麺で成長している双葉のこれからがもっと気になっていく話でした。

ちょっと?怖いホラー要素は苦手の人もいそう

今回ちょっと人によって好みが分かれそうな点が幾つかありなます。その中でも5巻最初のはなしは結構怖いホラーな話になっています。25話はまるまる1話が怪談噺のような感じでそれ系が苦手な人にはかなりきついかもと行った印象がありました。簡単偽逸名しますが、日が落ち暗くなってきた時間光がバスで帰ろうとバスにのRのですがなんだか様子がおかしいのです。ふと気がつくとバスには空いているのに立ったままのおじさんが乗っていたのです。

こんな感じで話が進んでいくのですが、こうして言葉で書いて説明してもあまり伝わらないでしょう。しかし実際はコマ割りや展開の仕方などと合わせて非常に気味の悪いホラーな話になっています。とは言え夏が舞台ということで階段のようなこの話も作中の季節に合わせたものとも言えるんですよね。苦手な人は注意したほうが良いかもしれません。そして今回はこれ以外にもいくつかどこか非現実的なちょっと怖い話がいくつか入っているので好き嫌いがありそうです。

それと違った意味で怖いのは合宿初日のGの話でしょうか。此れは生理的に受け付けない人が結構居そうに思います。もちろん完全にギャグな話になっていますが、結構リアルなGの描写が有ったりして読んでいてこれは苦手な人にはきついかもと思居ながら読んでいました。此れもまた夏らしいといえば夏らしい、そしてホラー永久違った意味で怖い話ともいえますね、ギャグとは言え。こんな感じで幾つか人によってちょっと苦手そうな話もあると思いますが夏がテーマで一貫しているのもまた事実、好きな人にはぜひ読んでもらいたいところではありました。

双葉の成長とか火鳥先生と花火の話とか

今回はすべて夏ならではと言った感じの話でしたが、特にその中でも個人的に印象に残ったのは2つです。一つは夏合宿の二日目に行われたナビゲーションの練習、その中での双葉の成長が感じられて場面です。ここまでは光に引っ張られるまま進んできた感じが強かった双葉ですが、その中でも双葉は光のように前見気になりたいと自分から目標を見つけたりと色々頑張ってきました。今回は彼女が光が居なくても頑張れるといった新たな成長が見られました。

コンパスでのナビゲーションの練習中、水中で双葉は光を見失ってしまいます。混乱してしまいそうになる双葉でしたが落ち着いて習ったことを思い出し見事ナビゲーションを成功させます。光に頼るのではなく自分の力で水中で活動ができたというのはこれまでにない成長と言えるでしょう。ちなみにこの時光は真上から見守っていたようですが、流石に双葉はそこまで気にする様子はなかったようですね。この話は今回の合宿でも特に重要な話だと思いました。

もう一つは夏休み最後にダイビング部の4人と顧問の火鳥戦線で花火を見に行ったお話です。夏とり先生は花火は混雑でろくに見れないとどこか冷めた目で見ていたのですが、今回は光が用意した有料席での観覧でした。花火の打ち上げ台からも近くとても迫力のある花火に思わず夢中になる火鳥先生は考えを改めるとともに最高の夏の思い出となったのでした。この話では大人の冷めた目線とそれを越えていく少女の楽しもうとする姿勢というなんだか心に刺さる話でした。年齢のせいもあるのか特に印象が強買ったです。

まとめ

高校生の夏休みで部活の夏合宿というある意味大定番の話が中心の5巻でした。しかしどこか不思議な話や双葉の成長など紛れもなくあまんちゅ!と言うか天野こずえ先生らしい話が満載の巻だったと思います。天野先生の作品はファンタジックなものが多くそういった場面の描写はとても良く出来ていると思います。この5巻では今までの4巻以前よりも多くそういった場面が描かれているので天野こずえ先生らしさが感じられたのだと思います。

また合宿ではギャグパートな一日目に真剣な二日目、そしてちょっと不思議だけどいい話な二日目夜から三日目朝にかけてとバランス良く出来ていて二泊三日と短めな合宿ですが非常に内容が濃いものになっていました。夏休みの合宿といえば定番ではあるものの当事者の高校生のとっては貴重な夏休みで勉強から離れて部活に打ち込める、という事に大きな意味があるのだと思います。まさに今回の合宿は双葉にとってのそういったものになっているのがよくわかりました。

最初のホラーから始まって夏合宿をガッツリと描き最後に開いては消える花火といったどこか物悲しさもあるテーマで、完全に夏をテーマに一貫した構成でした。最後の火鳥先生の台詞から見ると夏休みは今回で終わりになりそうです。おそらく6巻からはまた学校生活が始まり季節は秋に近づいていくのでしょうか。4巻と5巻では夏の暑さなどがしっかり描写されて居ましたので、これからの季節はどのように描かれるのかがとても楽しみになってきました。

オススメ度
★★★★★★★★★☆ ★9

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