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はねバド!はバドミントンを題材にした作品です。人見知りでオドオドしている女子高生、羽咲綾乃がその才能を見出され、バドミントンを始めるお話です。しかし、勧誘されても入部する気は全く無いようで勧誘を断っています。

1巻ではどう入部するのかや、実際に部内、部外での試合もあり、バドミントンの大体の輪郭を掴めるようになっています。そして試合を経て、羽咲のバドミントンに対する心境も変わってきます。というところまでが1巻の内容です。

バドミントンの漫画を読むのは初めてなので、どういった試合描写をしていくのかが非常に気になります。絵柄がすごく綺麗で、ラケットやシャトルの絵はもちろん、女の子の可愛らしさも十分に押し出されているはねバド!に期待です。

あらすじ

バドミントン部のコーチが点呼をとっています、しかし一向に返事がありません。「全員昨日止めました」副主将の泉がそう答え、申し訳なさそうにしています。点呼を再開するのですが、男子2名、女子4名しかおらず、バドミントン部は団体戦に出られない人数になっていました。

そんな中、コーチの立花が校舎を歩いていると、風で飛ばされたハンカチが木に引っかかります。とても取れる高さではないと思う立花を余所に、1年生の羽咲綾乃が木に向かって走り出します。驚いたことに、たった7歩で木の上まで到達し、ハンカチを取ってしまいます。

立花が徐に羽咲の手に触れ、何かに気付いたようです。そして熱心に勧誘を始めますが、羽咲にその気はありません。通りかかった主将の荒垣と、羽咲の実力を巡って口論に。白黒ハッキリさせる為、荒垣が羽咲とバドミントンで勝負をすることになります。果たして勝負の行方やいかに。

感想

美少女達による本格派バドミントン

バドミントンと言えば言葉自体は知っている人が多く、子供の遊びとしても馴染みはあります。しかし、スポーツとしてのバドミントンは知らない人が多く、テレビ中継で見ても少し地味で、どちらかと言えばマイナースポーツです。そんなバドミントンを美少女がプレイしている姿で見られるのは非常に嬉しいです。1巻から絵柄が安定していて、真面目な顔やギャグ顔、デフォルメ顔まであり、キャラクターの豊かな表現を、まず楽しめました。

絵の綺麗さはキャラクターだけではありません、体育館の天井などの背景もしっかりと描かれていますし、中でもラケットとシャトルの絵がすごく綺麗です。この二つはよくアップになる事があるのですが、そこまで綺麗に描く必要があるのかと思うくらいなので驚かされます。高校生の女の子がメインですから、やはり出るところは出ていたりします。基本的に試合中は露骨なお色気シーンはありませんが、今後はもしかすると増えてくるかもしれません。

しかし、ユニフォームがワンピース状で脚がほとんど丸出しになっているキャラクターが1巻から出て来たり、ユニフォームが乳袋のようになっているコマもあったりと、コマによって差があります。あくまで試合中は露骨なシーンがないというだけで、1巻後半の舞台は合宿所なのですが、お風呂上がりのシーンでいきなりスタイルの良いキャラクターの全裸が出てきたり、試合外では露骨なサービスシーンがあるようなので、その方面を期待している人も楽しめるのではないでしょうか。

まだまだ固まりきっていない部分も

1巻は今後の物語の方向性を示す巻だと思いますが、ちょっと定まっていない感じがあります。人数が少なくて団体戦も出られないじゃないかという愚痴から始まるので、団体戦メインなのかなというのは分かりますが、主人公が最初から天才タイプで、周りはあまり強くないです。それなら主人公も本当の初心者にしてみんなで切磋琢磨し、強豪に打ち勝つという展開の方が良いように思えます。まだ1巻ですが、すでに主人公はダブルスの試合で有名な強豪校の選手に勝ってしまいます。

主人公は過去にもバドミントンをやっていたようですが、1巻の中では努力をした形跡は無いので、俗に言う俺TUEEE系にしか見えません。という事は、成長に伸び悩み、そこから努力で這い上がるスポ根要素はほぼ期待できないと言っても良いでしょう。何か壁にブチ当たっても、眠っていた才能がみたいな展開になるのは目に見えています。周りのキャラクターにはスポ根要素が期待できますが、とても主人公について行けるようには見えません。

登場人物も1巻にしては多すぎるかなと思います。多いだけならまだしも、はっきり言ってしまうと無駄なキャラクターが多いです。はねバド!は明らかに女子メインの漫画なので、男子部員がいる事の意味はなんなのか全く分かりません。試合中のビックリ顔要因だとしても、主人公の友達がいますし、1巻では試合中に出てきすらしなかったので、今後消えてしまうという予想しかできません。まだ地盤が固まっていないのか、少し不安な部分も多いです。

異質すぎる主人公に若干の戸惑い

バドミントンは見るのとやるのとでは凄まじいギャップがあるスポーツで、地上でやる競技の中でも屈指の運動量を誇るのではないでしょうか。そんなバドミントンですが、主人公は1試合終えても一切息切れもしていなければ汗もかいていないという異質っぷり。周りは汗だくで息も絶え絶えになっていて、しっかりときついスポーツだというのが伝わってくるのは良いのですが、いくらなんでも主人公だけ浮きすぎています。天才だということのアピールなのでしょうけど少し怖いです。

主人公の試合中の表情ですが、困り顔というか悲しそうな顔というか、感情が読み取れないような顔をしています。一応、試合が楽しく喜んでいる顔もしますが、すぐに元に戻ります。それが更に奇妙さを加速させており、一切感情移入できないのが少し残念です。天才無双でも良いのですが、現時点では、試合相手が主人公側で、主人公がラスボスみたいな描かれ方なので、もう少し主人公らしさがほしいところです。デザインは可愛らしくて好きです。

男子について少しふれましたが、本当にどうなるか気になりますね。2人なので最低5人のメンバーが必要な団体戦は確実に無いでしょう。伊勢原という3年生の男子には病弱そうな2年生の妹がいるので、成長する為の鍵になるような熱い展開を期待しています。あと、コーチがいて、部活なので顧問もいるのですが、顧問がバドミントンを一切知らないと言っているので登場した意味が今の所分かりません。コーチが顧問という事でよかったんじゃないかと思ってしまいます。

まとめ

そんなこんなではねバド!の1巻のレビューですが、ツッコミの方が多くなってしまい申し訳ありません。しかし、それは期待しているからこそです。スポーツ漫画は、描写が難しいというは分かりますし、特にバドミントンはスピード感がすごいスポーツなので、それを損なわずにしっかりと心理描写もするのは大変そうです。しかし、1巻からその辺りがきっちり描写されており、細かいルールもサラッと解説しているのでテンポ良く読めるのが良いですね。

スポーツ物と言えば、その名を借りただけのエクストリーム競技になってしまう事が多いですが、これからのはねバド!はどうなっていくのでしょうね。主人公が最初から天才で何でもできてしまうので、ライバル達もそれに合わせなければなりません。となると、何かとんでもない能力や、同じくらいの天才だらけになってしまい、すぐにインフレしてしまいます。1巻でも主人公の動きがちょっとおかしな事にっていますが、まだまだ現実的な範囲と言えるので、これくらいでお願いしたいです。

本格的なスポーツ要素と、美少女達。一粒で二度美味しいはねバド!ですが、今後どうなっていくのかが非常に楽しみでもあり、非常に不安でもあります。リアル路線のままなのか、はたまたエクストリームバドミントンになってしまうのか、1巻から読み取れる様々な要素から、どちらにも転んでも不思議ではありません。あと、よく勘違いされていますが、バ「ト」ミントンではなく、バ「ド」ミントンです。はねバド!1巻は名前も含め、競技の魅力を伝えてくれる漫画となっています。

オススメ度
★★★★★★★★★☆ ★9

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