アホな女の子は好きですか?嫌いならば、このマンガを読む必要はないでしょう。もしも大好きならば、この「アホガール」をおすすめします。普通の人間とは思えないほどアホすぎる女子高生「花畑よしこ」がヒロインの4コママンガです。

知能はサル並みだけれど外見は可愛いよしこと主人公のあっくんの掛け合いが楽しい、勢いのあるキャラクターたちの高いテンションのみで話が進行していくタイプの4コマです。「バナナうめぇ」と涙を流すよしこ、「人間はサルに恋しませよね」と冷静なあっくん。読者の想像を超えるほどアホな4コマ、それがアホガールです。

常に明るくあまりにも前向きでアホにもほどがあるよしこ。彼女に苦労させられてイライラとしているあっくんとは違い、読者ならばきっとよしこを見て元気が出るでしょう。ほんわかする美少女4コマとは違い、アホガールはテンション高いギャグ満載のハイパワー4コマです。

あらすじ

女子高生の花畑よしこは、テストが全部0点だったり、バナナが好きですぐよだれを垂らすようなアホすぎる女の子。子供の頃からの付き合いがあるあっくんこと阿久津明(あくつあくる)はよしこのアホさに振り回される日常を送っています。

よしこの友達の隅野さやかは落ち着いた雰囲気で優しい女の子。なりゆきでよしこの舎弟となった黒崎龍一。真面目だったはずがあっくんに惚れてからはどこかおかしくなってしまいつつある巨乳の風紀委員長などと、共に学校生活を送る仲間は少しずつ増えていきます。

恋になりそうでならなかったり、エロい雰囲気になりそうでならなかったりしつつ、よしこを中心にテンションだけは常に高く、よしこのアホさに苦労しつつも、少し変わった高校生活を送るあっくんとよしこたちなのです。

感想

アホすぎる女の子は好きですか?

この4コママンガのヒロイン、花畑よしこは類を見ないほどにアホです。常識人のあっくんはよしことはツッコミとボケのような関係ですが、よしこのボケ、というかアホな発言に対してあっくんは「じゃあ服着ろよ!」と叫ぶように言いながら力強くチョップすることもあります。しかしたいていの場合、よしこのボケが止まることはなく、あっくんの想像を超えるボケを勢いよくかましてきます。この二人、会話が通じ合っているのだろうか、という気がしてきますが、きっと通じているのでしょう。もしくは、あっくんがよしこのアホさにある種のあきらめを感じているかもしれません。

この二人が恋に発展することはあるのでしょうか。よしこは常にあっくんにデレていますが、あっくんの方はよしこをサルとしか見ていません。全く人間扱いしておらず、ペットか何かだと本気で考えているようです。序盤の時点でよしこの投げキッスに対して、あっくんは無言でイラついています。脈がまったくなさそうです。二人の恋を楽しむ4コマでは決してありません。あまりの脈のなさに、エロいはずの下着姿やバニーガール姿のシーンですら、すべてがギャグに思えてきます。

アホな女の子が好きと思う人には、よしこが可愛いと思うでしょう。しかし、それは会話が成立しないレベルのアホさです。ツインテール+可愛い外見にどうしてここまでのアホを足してしまったのでしょうか。上記の2つだけならよくある女の子のキャラなのに、全力のアホを足したおかげで、この場所にまったく新しいヒロインが誕生したのです。美少女系の4コマはギャグがつまらない。もっとギャグが見たい、という方にはぴったりかもしれません。

キャラクターの勢いだけなところも?

テンション高いよしこと冷静なあっくんのコマの対比が面白くもあるのですが、アホとテンションによる勢いだけで4コマのオチになっているシーンが多いかもしれません。それも好きだという方はいいのですが、通常のギャグマンガとは違って4コママンガなので、似たようなパターンの場合もあり、それが長く続くと勢いがあるシーンでも飽きがくるかもしれません。この作者にとっての「お約束のパターン」ではあるのですが、少し好みが分かれるかもしれません。

よしこは確かに可愛いのですが、彼女を好きになれるかどうかでこのマンガが面白く思えるかが決まってくるでしょう。「アホガール」というタイトル通り、圧倒的なアホヒロインのよしこがオチの話が多いです。委員長も可愛いし、よしこの友人のさやかも可愛いんですが、よしことの掛け合いがギャグになっているため、ほとんどの話によしこが出てきます。アホは好きだけどここまでのアホとは思わなかった、という場合、このマンガ自体をそこまで好きになれないかもしれません。

暴力的なところはどうでしょうか。ギャグなのでツッコミ時に殴る蹴るは当たり前です。逆に、よしこが好きなのにどうしてこの主人公はそこまで暴力を振るうんだ、と思われる方もいるかもしれません。しかし、そこはギャグ4コマなのでもはや諦めるしかありません。よしこはあまりにも前向きなのであっくんのパンチなど、まったく気にしていません。「ぐはぁー!」と叫んだあと、次のコマでさっそくのボケ、というかアホな発言をしています。

よしこのせいで、他のキャラまでアホになる?

女の子はみんな可愛いし、ギャグとして楽しいキャラクターばかりです。とにかく読むと元気が出てきます。風紀委員長があっくんに恋をしている話は特にギャグとして面白いものが多いと思います。恋に落ちたせいでおかしな行動をしてしまい、それを隠すためにさらにおかしいことになったりします。隠し撮りをした写真を勢いで食べてしまうところなんかは、よしこ並みにアホになっています。恋をしなければ恐らく一番の常識人のはずですが、あっくんに恋をしたためにもはや完全なギャグキャラです。

常識人といえば、さやかも普通の優しい女の子です。しかし、よしこに巻き込まれてだんだんおかしな行動をするはめになってしまいます。委員長とは違ってさやかはにはアホなことをしてしまっているという自覚があるので、はずかしめにあっているような感じです。「あんたいい奴なんだな……」とあっくんが憐れみを覚えるほどです。よしこのハイテンションに隠れ気味でちょっと地味な気もしますが、普通に可愛い、魅力的な女の子です。

すべてのキャラクターがほどよく絡み合い、どのシーンでも勢いのあるギャグになっています。ギャグとしてではありますが、女の子同士のキスシーンもあります。多種多様なシチュエーションで、最後まで勢いが落ちることはなく、走り続けるような4コマです。会ったばかりの人にすらアホだとバレてしまっているよしこ。いつでも勢いの留まることはありません。アホキャラでのテンションだけかと思いきや、ギャグは面白く、女の子は可愛いという、意外といいマンガかもしれません。

まとめ

色々書きましたが、いかがだったでしょうか。キャラがそこそこ多く、色々なシーンがあるとはいえ、ギャグ系の4コママンガなので、読んでみないことにはギャグの雰囲気が伝わらないかもしれません。これは芸人のコントの面白さを言葉では伝えられないのと同じでしょう。雰囲気とか空気といったものは、実際に見なければわかりません。「アホ」という言葉が気になる方は一度読んでみてください。そして想像を超えるアホさを見て驚いてください。

テンションの高すぎる上に相当に前向きなよしこ、美少女系のマンガのヒロインとして通用しそうな外見ですが、完全にギャグ専用のキャラクターです。ちょっと付いていけないくらいのテンションの高さがずっと続いていくマンガ、それがアホガールというマンガです。空気が微塵も読めない、テストは0点、その上公園で遊んでいる小学生の方がしっかりしているというよしこ。アホここに極まれり、といった感じです。極限のアホが日常を片っ端から事件に変えてしまいます。

本当にバナナの罠で捕獲できそうなアホガールです。「こんなアホがいるだろうか?いくらマンガとはいえアホすぎないだろうか?」と思いながら読んでいても、だんだん「こんなアホならいてもいいか」に変わっていくかもしれません。愛嬌のあるキャラクターたちが繰り広げる勢いだけのアホな学園生活、それがここにあるのです。元気が出ないとき、アホガールを見て前向きになりましょう。最後まで一気読みするとアホで胸がいっぱいになるかもしれません。

オススメ度
★★★★★★★☆☆☆ ★7