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バドミントン漫画、はねバド!の2巻です。フレゼリシア女子との合宿を終えての別れ際、大人組が格好良かったり、綾乃とコニーが夏のインターハイに向けての約束をしたりと、王道な展開で安心できるオープニングです。

ひたすら周りから浮き続ける主人公の綾乃ですが、みんなに馴染もうと一応は考えている模様。そしてまさかのスポ根展開あり、そこでの立花コーチがすごくかっこよかったです。そして練習を終えて下校するシーンも見所ありです。

団体戦のオーダーが発表され、夏のインターハイに向けての練習が始まった2巻ですが、ここまで面白くなるとは思っていませんでした。主将である荒垣が成長し、みんなを全国まで連れて行くと決意を固めるシーンは必見です。

あらすじ

合宿を終え、フレゼリシア女子との別れの際、綾乃は自分の母親の事を知っているコニーから話を聞こうとしますが、今は話す気になれないからと教えてもらえません。夏のインターハイまで来たら全て話すと言われ、夏にコニーと再開する事を決意するのです。

夏にコニーと再開する、そう決心したにも関わらず綾乃は練習に出ていません。コーチである立花は、主将の荒垣と共に綾乃の家に向かいます。綾乃の家は御菓子屋の老舗で、そこには数々の優勝トロフィーがあり・・・。

立花が団体戦のオーダーを発表します。通常ならトップに一番強い選手を持ってくるのですが、オーダーはまさかの副主将の泉。そして綾乃と荒垣がダブルスを組むことになりますが、そこでまたトラブルが起きてしまいます。

感想

予想していなかった意外な展開や場面

スポーツ漫画の一番の見どころと言えば、苦悩からの成長でしょう。主人公の綾乃が天才なだけにそういったスポ根要素は薄いと思っていたはねバド!ですが、2巻にして予想外のスポ根漫画化に戸惑っています。とはいえ2巻だけかもしれませんが・・・。それでも王道展開にすごく燃えました。そして、まさかと言えば伊勢原兄が喋った事です。1巻では記憶にある限りでは一言も発していなかったので衝撃的でした。しかもすごく的を射た発言。

伊勢原妹も一番最初の登場シーンでは咳き込んでいて、病弱キャラなのかと思っていましたが、2巻ではその雰囲気は無くなっていました。そしてどうやら兄は、普段無口でも妹に話を振られた時は喋る模様。試合では見せ場は無いけど、時々ズバリと指摘してチームの縁の下の力持ちポジションになるのでしょうか。イケメンだし様になっているので今後に期待できるキャラクターです。ちなみに2年生の天パ男子は何も見せ場はありませんでした。

泉先輩は副主将ということで出番がありましたが、実力はそれ程高くないように見えます。しかし、シングルス1にオーダーされたので、重要な立ち位置になってきそうです。泉先輩は明るい眼鏡っ娘でチームのまとめ役ですが、この巻ではまさかの百合萌えである事が伺えます。荒垣と綾乃が抱き合うシーンで一人だけ明らかに目の輝きが違うので間違いないでしょう。サブキャラ達のこれからの活躍を期待させるのが2巻の良かった部分です。

まだまだ感じられない主人公の魅力

本来なら主人公は2巻にもなると何かしらの魅力が伝わってくるものですが、綾乃に関してはまだまだフワフワしています。コニーとの約束があるのに練習に来ない、出されたオーダーにブツブツ文句、周りとのギャップが更に深まっていくような行動ばかりです。ダブルスの相方になった荒垣との相性も悪く、その事が切っ掛けで荒垣が体育館から飛び出して行った時に、責任を感じたのか隠れながら謝ります。しかし、帰り道にケロッとした顔で肉まんを頬張っており、ヘコんでいる素振りはありません。

そこで友達のエレナから説教され、胸打たれたのか私も強くなると決意。そして成長した荒垣を倒す為にした事がギャグのような一晩だけの山ごもり。結局荒垣の必殺技に圧倒され、泣き出して逃げて行きます。ふざけた上に内面的な成長が無いのはあまりにもひどい。まだ綾乃には秘密があるとされており、意図してこういったキャラクターにしているのでしょうが、作品の雰囲気を安定させない原因になっているので、いち早い成長が待たれます。

ちょくちょく太郎丸先生という女性顧問が出て来るのですが、この人は何故いるのか未だに分かりません。しかも出て来る度に結構なダメ大人発言をしており、バドミントンも分からないという事で、現状ではいる意味があまり無いキャラクターです。2巻は他の大人組がかっこいいだけに少し残念さが目立っています。見た目は綺麗なお姉さんで好きなので、何かしらのポジションを見つけてほしいです。あと、お色気シーンがちょっと無理矢理感があったのが気になりました。わざわざ下着を見せる意味はないシーンだったので。

魅力的な大人たちと消えなかったサブキャラ

何度も言っていた大人組の魅力ですが、前半では合宿所を後にする時のフレゼリシア女子の監督と、記者がすごくかっこよかった事です。監督は立花コーチに「荒垣と羽咲を活かせ」と助言をし、記者は立花に指導者としての在り方と、綾乃についての助言を与えました。その記者のアドバイスが中々の名言で、一気にキャラを確立しましたね。年齢を忘れたので1巻で確認したら、記者・松川明美(42)。え?42歳!?顔にシワ一つ無く、アロハシャツを着たイケイケお姉さんなんですが、24歳の間違いでは・・・。

立花コーチも素敵でした。的確なオーダーを組み、少し誤解されがちな行動はしましたが、飛び出していった荒垣を夜遅くまで待っており、自分と試合をするように言います。プレイヤーとしても強く、試合中に荒垣の悩みを見抜いて、それを解消させる為の的確なアドバイス。完璧な指導っぷりでした。ここだけ見ていると荒垣が主人公の恋愛物語かと思うくらいの雰囲気でしたね。1巻ではただの解説役だと思ってたコーチがこんなにも格好良くなるなんて。

サブキャラクターも負けてはいません。存在が薄くなりそうだった友達コンビは、マネージャー仕事を押し付けられる形ですがやっていますし、その片割れのエレナは綾乃に説教をして綾乃の意識を変えました。2年生のダブルスコンビは立ち直った荒垣と泉の4人で円陣を組んで全国へ行けるようにと気合を入れます。この二人はちょっと足を引っ張りそうなポジションなので、成長ストーリーにも期待しています。その円陣シーン直前での立花の気の利かせ方が上手かったのもポイントですね。

まとめ

そんなメンバーの決意と成長が描かれた2巻でした。そして、もう一つ気になっている事があります。ダブルスの練習をしている時に、綾乃が左右の手を使ってプレーしていて、それを見た立花が明らかに試合でも武器になると言っています。しかしスピード感がすごいバドミントンでは明らかに不可能な技です。ただの漫画的なスパイスでやりすぎてはいないとは思いますが、これを皮切りにエクストリームバドミントンにならないか心配です。

今までのはねバド!を見ていて思いましたが、結構ありきたりな設定と展開なんですよね、悪く言えばベタで良く言えば王道。はねバド!は王道と言う方が合っています。なぜなら、ありきたりな事をメインとして見せたい訳ではなく、その先にあるしっかりとした競技描写をメインとして見せていて、それがこの作品の良さであり、期待を裏切らない物だからです。ありきたりを独自の良さで包み込んで王道にしているんです。だからこそ、荒垣と立花コーチの特訓は素晴らしく見応えがありました。

ですので、バドミントンを知らない人が見ても楽しめると思うのでお勧めです。3巻は、インターハイ予選まで一ヶ月切っているということで、練習と予選の導入辺りでしょうか。2巻では選手同士の試合がなかったので、練習試合でも良いから見たいですね。後は、メンバーの日常回が見てみたいですね。私服も見たいですし、どんな性格なのかがよりハッキリすると思うので。でも予選までもう時間が無いので、時期的にはありえないですけどね。

オススメ度
★★★★★★★★★☆ ★9

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