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おじさんとポニーテール (バンブーコミックス)

日課になっている新刊巡り。今回は「おじさんとポニーテール」というタイトルが目に止りました。察するに、お!?歳の差の離れた禁断の愛を描いた作品か!?と一瞬頭を過ります。

むむぅ…でもドロドロ系の作品としてイメージしがちなこってりとした絵の質感でもないし、どうもほのぼのしているぞ…?これは読んでみないとわからないなぁ…何かあるんじゃないか?という気持ちになり購入。

この二人の関係は?おじさんといわれる男の年齢と、ポニーテールの女の子の年齢、そしてこの二人の関係性…読み起こしていくことで見えてくるものがある面白い作品でした。今回はこの「おじさんとポニーテール」について、お話させて下さい。

あらすじ

主人公の36歳(無職)である高木大輔(たかぎだいすけ)は一軒家に一人で住みながら、貯蓄を消費して生活を送っているのでした。

読者の気持ちを掴む狙いがあるためか、1ページ目に空から女子高生が降ってきたというくだりでこの作品は入ります。実際は大輔の庭に生えてる木に、女子高生が自分で作ったお菓子の入った袋を引っかけてしまったため、それを取るために塀をよじ登り、侵入してきた模様…。

女子高生の名前は近藤さつき(16歳)はじめは体よく追い返すつもりでいた大輔ですが、さつきのペースに振り回され結局の所お友達という距離感まで縮まります。二人の掛け合いを見ながら日常生活が描かれる作品、どういう展開になるのでしょうか?

感想

さつきの容姿とキャラが抜群!!

引用元: おじさんとポニーテール(1)、香日ゆら、竹書房、/Kindle版、p19

さつきのスペックを語ると、16歳の女子高生。タイトルの通り、ポニーテールの似合う可愛い女の子です。

萌え要素があるとしたら、容姿だけでも絡んでいるのですが、一番印象的だったのはさつきの性格であると言えます。まず人見知りしない。裏表も無く物怖じしないため、誰とでも仲良くなれる要素が強い性格です。

そして運動神経も抜群、いつも笑顔でいてくれそうな印象が強いため、男性読者が胸キュンしながら作品を読み、楽しむことが出来るのではないでしょうか?

香澄ちゃんとの凸凹コンビは見応えあり!

引用元: おじさんとポニーテール(1)、香日ゆら、竹書房、/Kindle版、p26

作品の2話目にはさつきとは別の女性キャラクターが登場します。名前は津田香澄(つだかすみ)、さつきとは小学生から一緒の友人で、さつきを思うがあまり漫画内では色々な疑惑を抱き大輔を警戒し続けます。

さつきが一方的に大輔の家に入り込んでいるのにも関わらず、香澄自身は大輔を疑い、家に女子高生を連れ込んでいる怪しいおじさんだというイメージを作品の中盤以降も持ち続けるのです。

まさにさつきとは真逆の感性を持つキャラクターなのでこの凸凹コンビの存在も作品内で良いアクセントになっています。

大輔は意外(?)と骨太い人生を送っている!

引用元: おじさんとポニーテール(1)、香日ゆら、竹書房、/Kindle版、11p

作品内ではよく女子高生に振り回される描写も多く、36歳で無職という設定の大輔ですが、自身は親を亡くし長男である大輔が弟の世話を見るため親代わりの人生を送っています。

仕事と弟の自立を促すため時間を犠牲にしてしまった故に恋人に振られてしまった過去を持つ大輔、弟が結婚して自立したことに安堵し、自分は休息の時を得るため無職なったという経緯があります。

何気に料理も上手で、手作りのお菓子をさつき達に賄う描写も作品には織り込まれてます。自分を犠牲にしてでも家族を守り続けた大輔…。人としても兄としても素晴らしい主人公だと思います。

まとめ

引用元: おじさんとポニーテール(1)、香日ゆら、竹書房、/Kindle版、187p

初めは36歳のおじさんと言われる年齢と16歳の女子高生の危険な関係性を勘ぐっていました。

しかし、読み起こしていくと元・職場の仲間にもさつきにも弟にも好かれる大輔の魅力を知り、さつきの滲み出ている人の良さ、そのさつきを取り巻く友人達のキャラの際立ちが相重なり、いつの間にかこの作品の世界観に引き込まれていきました。

話自体は1巻で完結していますが、その後のストーリーはいつでもまた描き出せる形を取っているので、寂しさよりもホッとした感じの締めくくり方を迎えています。

元ニコ生主、現役ミュージシャン。ライターとしては新米。自身にとって無縁であった漫画とライターの世界に飛び込み、目下勉強中。

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